エリック・カルメンの思い出、ロック通なあいつが推した「ラズベリーズ」
エリック・カルメンがソロデビューして『オール・バイ・マイセルフ』をヒットさせたのは1975年頃のこと。
私は当時、中3か高1だったと思います。ビートルズにどハマりしていたため、正直なところエリック・カルメンはあまり聴きませんでした。
ラズベリーズを知る
同級生のMはかなりの音楽通でした。ビートルズはもちろん、ビーチ・ボーイズに夢中だったように記憶します。
その彼が私の家に来るなり「これ聴いてん!めちゃいいけん!」と私のレコードプレーヤーでかけたのが「ラズベリーズ」のレコード。
ラズベリーズは、エリック・カルメンが大学生の時に結成したバンドです。1971年頃にデビューするや『Go All the Way』などをヒットさせますが、1975年に解散しました。
ロックに詳しいMはいつになく「ラズベリーズ」のバンドサウンドや楽曲の素晴らしさを熱く語り「とにかく聴いてん!」とアルバムを置いていったのです。
私もビートルズファンとはいえ、ほかのアーティストだって一通りは知っています。針を二回落とした頃は「ラズベリーズ」に魅了されました。
Mにレコードを返しながら「すげえなラズベリーズ!こんなにいいバンド、なかなかおらんぜ」と感想を話したところ「そうやろが」と満足そうにしていました。
ジョン・レノンもラズベリーズのファンだった
ラズベリーズは2004年11月にデビュー時のメンバー4人で再結成して、30年以上ぶりに演奏しました。
ケン・カーソン氏がラズベリーズやエリック・カルメンについて2008年の配信で次のように記しています。
福山雅治とラズベリーズ
Mから「ラズベリーズ」を教えられた私は、自分でベストアルバムを購入しました。今でもレコードコレクションの中でお気に入りの一枚です。
ただエリック・カルメンの代表曲『オール・バイ・マイセルフ』はアーティストたちにカバーされても、ラズベリーズはさほど話題になりません。
そんななか、福山雅治がパーソナリティーを務めるラジオ番組『福山雅治のSUZUKI Talking F.M.』(996年4月7~2015年11月)のオープニングテーマで『Go All the Way』を起用しているではありませんか。
福山雅治と言えばギターも上手く、アコギからエレキまで弾きこなすことで知られます。ラズベリーズのカッティングギターからはじまるこの曲を選ぶとは「さすが、やるな福ちゃん」とひとりニンマリしたものです。
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2004年3月12日、海外メディアがエリック・カルメンの訃報を配信しました。妻エイミーさんによると「優しく愛情深い、才能豊かなエリックが、先週末に亡くなりました」とのことです。
ラズベリーズの『Go All the Way』と『Overnight Sensation』そしてエリックのソロデビュー曲『All by Myself』を聴きながら、冥福を祈りたいと思います。
#エリック・カルメン #ラズベリーズ #ジョン・レノン #福山雅治