【方言シリーズ】「びびんこしちゃろう」の思い出
ゆーしんけんの【方言シリーズ】へようこそ。
私は福岡県で生まれてほぼ福岡県で暮らしてきました。
中学時代まで北九州エリアで育ち、高校時代は宗像エリア、社会人になってからは筑後エリアに住んで博多エリアに通勤。
今は筑後にどっぷりという感じで、福岡県から出たことは数年しかありません。
その経験を活かして【方言シリーズ】を書いてみようと思い立ったわけです。
「知ってる、知ってる」と頷く人がいれば、「なんそれ!?」とツッコみたくなる人もいることでしょう。
いずれにしろ楽しんでいただければ幸いです。
さらっと読めるので、どうぞ温かい気持ちでお付き合いください。
幼稚園から小学校低学年ごろまでは、父親や親戚のおじさんたちに
「ちょうきてん、びびんこしちゃろう」(ちょっておいで。びびんこしてあげよう)
なんて言われると嬉しかったものです。
自分から
「お父さん、びびんこしてぇ」
なんてねだったこともありました。
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「びびんこ」は肩車を意味する方言。
北九州エリアの方言として知られますが、宗像エリアでも使います。
高校生ぐらいになると、高いところにある物に手が届かない場合など
「あれば取りたいけん、ちょっと、びびんこしちゃってん」(あれを取りたいから、びびんこしてくれないか)
なんて友だちに頼むこともあったなぁ~。
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博多エリアで過したころはもう大人だったからなのか、「びびんこ」を耳にした記憶がありません。
筑後エリアでも「びびんこ」という言葉は使わないようです。
大牟田出身の妻に「びびんこ」を知っているか聞いたら、「なんそれ」って怪訝な顔をされました(笑)。
私自身、筑後エリアでの暮らしが長くなり30年以上使っていません。
でもいまだに「びびんこ」には父親から遊んでもらった頃を思い出させてくれる、懐かしい響きがあるのです。
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最後までお読みいただきありがとうございました。
ときどきになりますが、こんな感じで【方言シリーズ】をお届けしたいと思います。