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薄布をかさねるように
子どもに、いっぺんにわからせようとしないって大事だと思っています。
マーカーで塗りつぶしたようにわからせるって、後で微修正もできないし、他を認めることもできなくなる。
やってて、楽しい、それが、どうしてたのしいのかわからないけど楽しい。
で、そのうち、これはきれいだから好き、と気がついて、
なんできれいなのかな、って。
その頃に、やっと、理屈を教え始めるくらいで。
世界は地続きで、
知識にしても、体感にしても、
それは世界の一部で、全てじゃない。
世界は広いし深いし、遠いし近いからね。
だからドレミをすぐに教えないし、教える必要もないと思っています。
音楽が聞こえて、そう、音楽として聞こえてから。
でも、あのドレミっていうのは、楽譜っていうのは
すごいもんだよ。
大きな発見と驚きと冒険で、あのきれいだったものの正体をいつかしるときが来るのね。
そんな世界観で子どもに向き合う大人がいたっていいと思うのです。
ああ、
そうか。
大人と音楽するときもね。
マーカーで線を引いて覚えたようなものを
解体して、もう一度
薄布を重ねるようにして。
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