utena.m.f先生をやめます宣言
ちょっと意地悪ないたずらみたいに、生徒さんに
「センセね、先生をやめることにした。」
というと、生徒さんたちのいろんな反応が面白く。
マスクで全表情が見えないのが残念でもあり。
でも、そう、 先生をやめるの。先生と呼ばれることを。お仕事はもちろんこれからも続きます。
オンライン、という選択肢が増えたこともあり、また、いつ、生レッスンができなくなるかもわからないし、そして、今、現実東京でのワークが停止したままで、それらも全部ひっくるめて、いろいろ考えています。オンラインで受け身にさせてしまうと、とにかくなんか、良くない。でも、たしかにそこには可能性があると思うんですね。能動的にオンラインでつながる、って方法があるはず。それも含めての、先生やめます宣言。
utena.m.fも愛媛では、いわゆる普通の「音楽教室」で、決まった時間、いつも同じテキストを順番に、そして、年に数回の発表会。これは、よく考えてみたら学校の授業の形を踏襲しているだけなのかもしれません。これで、生徒さんたちが「自分で」音楽を見出していくことの手助けに果たしてなっていけるのか、と考えたとき、一番それを阻害しているのは、この慣れ親しんだスタイルそのものなのかも。
でもこれは、私自身も幼い頃からやってきた「音楽教室」のシステムです。そう簡単に他の方法を思い描く事ができない。それで、悩み悩みやってきているのですが、今しなければ、いつする、という今は絶好の方向転換のチャンス。
とりあえず、ですが、
先生をやめて、名前で読んでもらう。
そしたら、当然生徒でもなくなるのかな、ここはまだ良い案が生まれない。
教室、ではなくて「音楽室」にする。
レッスンではなくて、これも、他の呼び名で。
それで、まずは、「先生」をやめる改革から始めてみることにしたのです。
数人にそれを伝えてみたとき、
生徒さんたちの戸惑いが最初みられるものの、
「答えは私の中にはないからね、自分で見つけてみるんよ、もちろん、そのてだすけはするから、安心してね。」
と話すと、なかなかよい反応が返ってきました。どこかホッとしたような、素顔の笑顔が(マスクしてるんで、なんともですが)返ってくる気がしました。中学校の男子とは、それでなかなか深い対話もできました。さあ、もう8年も「先生」と呼んできた彼が私をどう呼ぶのか、楽しみ。そしてそこでどんな化学反応が起こるのか。
小学1年生の保護者さんには
「うちのこ、もともと、ねえねえ、とかしか言ってないかも。。」
笑。まあ、この権威感の薄さだし。笑
でも、ねえねえ、でもあかんよね、なんか、それもあかん。
名前、覚えてもらおう。
「先生」をやめる、そこから、一歩踏み出したことで、たしかに、関係性は即座に変わってきている気がします。
もちろん、それは形だけ、やってる感だけで実るのものではなくて(世の中には先生と呼ばれなくても先生的態度というものがある。)本当に、立ち位置を変えていく、それを互いが共有してけるようにしていく。
内実がかわってくればそれはいつかそのほうが自然になっていくかな。
努力ではなくて、改革でもなくて、むしろ、自然な方向への舵とりになってくれうれば。
楽しみ。