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自ずの死際のシュミレーションは
とうに終えている。

何ひとつやり遂げられず
落葉の如の人として
うすら笑い、

成功なんてしてしまったら
味わえないこの幸せに
耳たぶまで浸かり、

静かな陽射しの中、
ああ安らかに
ひとり
たったひとり
ただひとり

絶えていく。〆

気怠きを 引き摺りて着く あの駅舎 真白き脚は 仕方のないもの