【読書】シリーズ怪盗ルパン~シリーズものを読み終えると達成感がありますね~
つい最近、新訂:シリーズ怪盗ルパン(全20巻)を読み終えました。フランスの作家ルブラン原作、南洋一郎が文章を手がけた作品です。
少年少女向けに出版された作品なので、原作や大人バージョンとは、ずいぶん違う箇所もあるようです。ですが、ルパンの魅力を伝え、冒険物語の醍醐味を味あわせてくれる作品として評価が高いです。
いっきに全部読むのではなく、1ヵ月に1、2冊というスローペース。ルパンは必ずといって良いほど、誰かに変装していますので、どれがルパンかと探すのも面白いですね。
大人の私ですので、この男性がルパンだろうとあたりがつきましたが、子どもの私では、ルパンのトリックに翻弄されていたかもしれません。
ルパンよりはホームズ派の私ですので、ホームズがルパンにしてやられるシーンは、悔しいものがありました。
それでも、ルパンには死んでほしくないし、逮捕されても、華麗に牢から脱出してほしいです。
警察よりも犯人よりも名探偵よりも、一歩、先に行き、にやりと笑って待ち構えている印象がありましたが、ルパンもピンチに陥ることが多々ありました。
犯人にしてやられることも多く、謎を解くために奮闘をしたこともあります。完全無欠ではないルパンを見ると、ちょっと親近感がわきますね。
最終巻では、ルパンの悲しみが描かれていました。
見目が良く、体格も良く、知恵があり、スポーツもできる。貧しい人には手を差し伸べ、女性や子どもに優しい怪盗紳士は、本当に叶えたい望みは叶えられずに去っていきました。
どれだけ知恵があっても、
どれだけ力があっても、
どれだけお金を積んでも、
手に入らないものがありますね。
ルパンが願った通りではなくても、ルパンの望みが叶えられればいいなと思います。
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