【俳句エッセイ】夏の季語～夏の果～

　今日は昨日よりも蒸し暑い気がする1日でした。日々、気温を見つつも体感で感じ取るものがありますね。

　ちょっと涼しい気がする。

　ちょっと暑い気がする。

　明日は立秋ですが、そろそろ秋の気配を感じるものが増えてくるでしょうか。

　夏の果(なつのはて)は、夏の季語です。

　夏果(なつはつ)、夏行く、夏惜しむ、夏終わるも、同じで夏の季語です。

　夏の終わりを表します。過ぎ行く季節を惜しむ言葉です。

　日の出・日の入りが共に遅くなり、明るい時間がゆっくり減っていきますね。

　8月に入った今、梅雨が明けて、夏がはじまったばかりのころに感じたにぎやかさも落ち着いているかもしれません。

　夏の果というと、夏の先っぽに立っているような気分です。酷暑・猛暑が続く今、まだまだ夏の果は見えそうにありません。

　立秋を迎える直前だから、夏の終わりを感じて、ちょっと寂しい気持ちになっているのかもしれません。

　夏の果が見えてくるのは、お盆が過ぎたころでしょうか。

　日本にとって、お盆や終戦記念日がありますので、大変な時期でもあります。甲子園も盛り上がり、優勝旗を持つ高校はどこかと気を揉みますね。

　8月の末に、夏休みが終わる前に、お祭りや旅行、おでかけ、イベントを盛り込む方もいるでしょうか。

　にぎやかでさわがしい夏は、どんどん残り少なくなっていきます。

　夏の果。

　気づいたら、夏の果は、過ぎ去っているのかもしれませんね。

　ひと足先に、知らない間に、すでに夏の果に立っているようです。