【俳句エッセイ】蜻蛉(とんぼう)は秋の季語
今日で7月が終わりますね。長かったでしょうか、短かったでしょうか。私は、長かったような気がします。
8月に入っても、暑さが続くので、今の段階では終わりが見えないような、途方もない気がしますね。
近所を歩いているとき、公園を散歩しているとき、蜻蛉(とんぼう)をよく見かけます。蜻蛉(とんぼう)の最盛期は、6月~9月中旬です。
夏から秋にかけて、蜻蛉は活動するんですね。
蜻蛉の中でも、赤蜻蛉を目にする時期は、秋であることが多いかもしれません。
赤蜻蛉=秋
赤蜻蛉=蜻蛉
蜻蛉=秋
この図式が幼いころに刻み込まれたせいか、長い間、蜻蛉は秋のものという意識が強かったです。実際、赤蜻蛉は、5月から6月に羽化してしまいますが、高温では生きられないため、夏の暑い間は涼しい場所で過ごします。
気温が下がってくる秋に、群れで現れるため、秋にいっせいに羽化したと考える方も多いそうです。
秋=赤蜻蛉という印象から、すべての蜻蛉は秋に活動する昆虫などと考えていました。
あらためて見てみると、蜻蛉は夏中、見かけます。決して秋だけ活動しているわけではありません。
それでも、蜻蛉の季語は秋です。
今は大暑です。今年の立秋は、8月7日です。立秋までまだ1週間もありますし、立秋を過ぎてもおそらく暑いでしょう。熱中症には注意が必要ですし、蝉の声もまだまだ元気です。
秋の欠片を見つけるのは、難しいかもしれません。それでも、蜻蛉は
秋の季語のだと思うと、ちょっとだけうれしい気がします。