サーターアンダギーを齧りながらブーゲンビリアの育つベランダを羨ましく見上げたのは20代の夏だった
国際通りからすーじ小に入ったところで大きなブーゲンビリアをベランダで育てていた黄色い外壁の部屋を見つけたのは 20代前半のころだった
市場で買った昼めしがわりのサーターアンダギーを齧りながらそれを見上げていた
いつかそんなふうに 沖縄で ブーゲンビリアと暮らしたいと思った
沖縄で暮らす夢はまだ叶えられてはいないが
小さな苗を手に入れて ここで ずっと育てている
目の高さまで育った ベランダのブーゲンビリアは 今年の冬 思い詰めたかのように 狂い咲いている
何か伝えようとしているのだろうが わからない
わからないので じっと 眺めてみる
沖縄からの知らせは いい知らせもあれば そうでないことも ある
沖縄のことは沖縄の人が考えて決めるから 口を出さないほうがいい と頭ごなしに言われたり する
しかし 思うのは自由だし 発言するのも 自由だ
そう思う
モヤモヤは続く
勇ましい言動の権力者たちは 決して手を汚さない
拳ではなく 声を上げるリーダーたちは 心身を粉にしていくばかりだ
とはいえ 12月の土曜日
今日は陽ざしがあたたかいな
あの頃の俺に 伝えたい
こっちで ブーゲンビリアと 生きてるぜ
まだまだもう少し 生きてやるぜ と
ベリーメリークリスマス
沖縄へ OKINAWAへ 想いを寄せて
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