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【思い出】サラダの国のトマト姫【FC】

※2024年5月8日に別ブログに載せたものを再掲しています。

 かつて自分がプレイしたゲームの動画をときどき眺めています。
『サラダの国のトマト姫』は1988年5月に発売されたファミリーコンピューターのロールプレイングゲーム?で、私が生まれて初めてクリアした作品です。
 音楽が怖いだの暗いのが怖いだのと苦手なことが多い私が好きと思えた数少ないこのゲームを何度クリアしたかわかりませんし、それが自信に繋がったのも確か。そう、ゲームをクリアするとか本を一冊読み終えるとかって、なにかを成し遂げたっていう達成感を味わうのにとても良い。

 主人公はキュウリ戦士なのですが、戦うのは道すがらで助けた柿っ八という男の子で、それもあっちむいてホイで勝負をつけます。ときどき相手をたたくことはあっても、それはプレイヤーがコマンド選択することであって、最後の最後まで戦士が剣を抜くことはないです。確かパッケージの戦士は剣を手にしているはずなのですが、とても優しい世界です。
 町のみんなはレジスタンスに関する秘密の情報をペラペラしゃべるし、大人になって見ていると新たな発見(ツッコミどころ)満載ですね。
 出てくる人物(野菜や果物)がみんな一癖も二癖もあるけど魅力的で、今見返してもやっぱり面白いなぁって思います。

 登場人物が野菜の擬人化したキャラだったり、戦闘があっちむいてホイだったり、音楽が軽快だったり、セリフのフォントが大きくてちょっと丸文字で可愛いかったり。ゲームは男の子のものと言われていた当時、このゲームの存在が「女の子もゲームを楽しめるんだ」と私には思えました。
 個人的にサラダロアの町にあるオレンジ公園に来るお花売りの女の子が好きだったんですけど、あれはなんの野菜だったのでしょう。カリフラワーかな……それともシンプルにお花だったのかも?
 そしてトマト姫がとってもとっても可愛くて、クリアしたときは本当に嬉しかったです。

 そういえばトマト姫にはアップル・リサさんというお姉さんがいますが、彼女はレジスタンスの基地に暮らしてるんですよね。彼女の容姿は人間そのもので、調べてみたらどうやらオニオン王(トマト姫のお父さん)とノーミン族という、いわゆる人間の女性の間にできた子だそう。野菜たちとは敵対している種族なのになぜ……?禁断の愛というワードが頭に浮かびます。
 トマト姫のほうがお姉さんなのかはわかりませんが、リサさんがカボチャ大王に狙われなかったのはなぜなのでしょう。もしかしてトマト姫はリサさんの存在を知らないのでは?と一瞬思いましたが、エンディングのときにリサさんもお祝いの場に来てますから、それはなさそうなんですよね。
 恐らくオニオン王の正室がトマト王妃で、ノーミン族の女性は側室というか愛妾だったのでしょう。リサさんの生い立ちだけで妄想小説が書けそうです。

 最終的にキュウリ戦士とトマト姫は結婚するのですが、いやあなたなにもしてないでしょうよ……しいて言うなら最後の最後にカボチャ大王の息子に青虫をくっつけたくらいでは???などと思ってしまいました。
 柿っ八にはぜひうっかりお風呂をのぞいてしまったオレンジちゃんと幸せになって欲しいものです。(終)