ツリーアドベンチャーと、その他若干のこと。【エッセイ】
鬱蒼とした森の続く山中に小さな谷があり、谷底には小川が流れている。小川の周りの広葉樹や杉の木は、地上八メートルの高さで吊り橋などによって繋がれている。吊り橋の床板は、簡単には渡って行けないよう飛び飛びになっていて、手すりのロープもユルユルで頼りない。樹と樹の間を繋ぐのは、他にも丸太が一本だけだったり、ブランコみたいな物が十幾つ連なっていたり、いろいろだ。要するに樹上のアスレチックコースを想像すればいい。挑戦者は胴体にハーネスを装着し、ヘルメットを被って、コースに沿って張られ