詩村あかね・大津美紀「うたのいと〜詩と音楽によるつむぎ〜」コンサートを終えて
2024年6月2日、詩村あかね・大津美紀、第一回コラボコンサート『うたのいと〜詩と音楽によるつむぎ〜』を無事に終えることができました。多くのみなさまのご協力、ご支援に心から感謝いたします。第二回目の開催もどうぞお楽しみに…!
ミニ詩集付きライブ動画のご視聴・ライブ音源はこちらよりお買い求めいただけます。
【演奏楽曲】
五月/帽子/足/ほんとうのこと/きみ かなしくは ないか/花/鏡/うさぎ/詩をかくひと/野花/かみひこうき/うたのいと
《出演者からのメッセージ-詩村あかね》
「私の詩は、歌になりたかったんだ!」と、コンサートの企画が走り出して、ハッキリとわかりました。
それと同時に、すっかり忘れていたことを思い出しました。子どもの頃、自分で歌を作って歌っていたこと。家の事情で楽器を習わせてもらえなかったので、高校の入学祝いに親にねだって買ってもらったギター。ギターなら楽譜が読めなくてもコードを覚えれば弾けるだろうと、教本を買って練習し、やがて友人たちとバンドを組んだこと。そんな遠い日のことを。
音楽への密かな思慕を胸に詩を書いてきました。大津美紀さんと出会って詩が歌になり、和泉聰子さん、furaniさんという演奏家・音楽家との出会いを経て、コンサートに向けた扉がひらかれたこと。それは紛れもなく、子どもの頃からの夢が叶った奇跡のような出来事でした。
コンサートが終わってから、親しい友人の何人かからメールや手紙をもらいました。「自分の創作したものを大切にしてくれる人たちがいるなんて、あなたはなんて幸せ者なの!」や「いくつになっても素敵な仲間って出来るものなのね!」などという声でした。
友人の言葉に大きく頷きながら、運命のような出会いに心から感謝しています。
私たちを繋ぐ運命の糸は、きっとたくさんの人たちにも繋がって、新たな出会いに導いてくれるでしょう。
4人で創り上げたひとつの表現。それがコンサート「うたのいと」だと思います。次の機会が待ち遠しい。
また、みなさまに、お目にかかれますように。
詩村あかね(詩人・朗読家)
《出演者からのメッセージ-和泉聰子》
詩村あかねさんの詩が歌になる!いつか歌ってみたい!!
そんな願いが叶って大津美紀さん作曲の五つの作品に参加させていただきました。
コンサートが終わったら寂しくなるかな、そう思ったらそうでもない。なんで?
毎日朝は美紀さんの歌う『五月』から始まるから。コンサートの音源を聴きながら、私にとってあの日奏でられた音楽が日常の音楽になりつつあります。
詩はそれだけでも存在感がある。
そこに作曲家の感性のフィルターがかかり
それを演奏家が聞こえる形にする。
そこにも私の主観が入り織り上がるものは
おそらく毎回の演奏毎に違う。
ライブはその一回を切り取った、とても貴重なものでその録画や音源はあの日のみんなを織り込んでいる。
会場の皆さんと歌った『うたのいと』は本当に素晴らしかった。最後に大きなタペストリーができたよう。そしてコンサート後の皆さんの嬉しい感想がまた先の物語を織っていく。まだまだ『うたのいと』が織り上げられ続いていく事を確信します。
また皆さんとお会いしましょう♪
これからお聴きになる方もみんな仲間!
和泉聰子(ソプラノ・朗読家)
《出演者からのメッセージ-furani》
今回は美紀さんにお誘いいただき、素敵なライブに参加できて、とっても嬉しかったです。
まず曲を送っていただいて聴いた時は、これは美紀さん、ものすごいものを作っているぞとワクワク。
そしてリハーサルは、あまりにステキな時間だったので、こんな素敵な表現ができる人たちは、同じ世界に生きていても自分とは見えている世界が違うんじゃないかしら?とさえ思いました。
駆け足で日々を消化しがちですが、すこし足を止めて耳をすませばこんなに豊かな世界が広がっていることに改めて気づけたし、AIや機械にまみれて忘れてしまいそうな自分の心を少し取り戻せた、栄養たっぷり心ホカホカな時間でした。
この素敵な栄養を、たくさんの人に聴いていただきたいし、1回限りではなく何回でも開催してほしい企画です!
furani(シンガーソングライター)
《出演者からのメッセージ-大津美紀》
ある日、心が深く深く揺さぶられてどうしようもなくなる、そんな詩に出会ってしまいました。
涙が出たり、微笑ましい気持ちになったり、みぞおちのあたりに重たい何かを感じたり、驚きや発見やワクワクも!詩村あかねさんの詩が私に与えたものは、私一人の胸に抱え込んでおくにはあまりにも大きいもので、その感動をただただ誰かと分かち合いたいと願うようになりました。
そして、あかねさんの詩、ひとつひとつの言葉に、音たちが、まるでその「詩」を待っていたかのようにくっついてゆき、旋律となり、その旋律は嬉しそうに「詩」を奏で始めました。
そんな私一人の小さな願いから始まった「うたのいと」、広い心で「美紀さんの好きなように作っていいですよ〜」とおっしゃってくださったあかねさん、和泉聰子さんやfuraniさんという素晴らしい音楽家たち、スタッフさん、デザイナーさん、など、非常にたくさんの方たちのご協力やご支援をいただきながら、その小さな願いがかたちになり、コンサートでみなさんと分かち合うことができました。コンサートを終えた今、ただただ感謝の気持ちに包まれています。
きっと「詩と音楽のコラボ」の楽しさも味わっていただけたのではないかと思っています。
励みとなるたくさんのご感想などもありがとうございました。
またみなさんにお目にかかり、共に歌える日を楽しみにしています。
心からの感謝を込めて。
大津美紀