「ケーキを買いに行く」
こんばんは。
恐らく今、私はあなたよりも少しだけ幸せだと言える。
なんでかって?
今、冷蔵庫に小さなケーキが入っている。
今日の学校終わり。帰り道にふとケーキが食べたくなった。
私が一番好きなケーキはもちろん皆さんご存知シンプルないちごのショートケーキである。(は?)
すぐに帰り道にあるコンビニに入り、ケーキを買おうとする。
だがなんということ!ショートケーキがない!
コンビニは何でも売っているという迷信を心の底から信じていたのだが、愛しのいちごのショートケーキを見つけることはできなかった。そのままとぼとぼ家に帰ろうかなとも思ったが、やっぱりケーキが食べたいという欲望は抑えられそうになかった。
調べてみると、450m先にケーキ屋さんがあったので歩いて向かうことにした。
普通の顔をして街を歩いているこの男、私の頭の中はもうショートケーキのことだけで満たされていて、大きなドラッグストアの白い壁が生クリームを塗りたくったスポンジにしか見えない。そのくらいケーキが食べられることにワクワクしていた。
さらに気分を高めようとSpotifyでパーティ音楽のプレイリストをかけながら歩いているとすぐにケーキ屋さんに着いた。
なんだここは。黒を基調とした店内は凄くゴージャスで(都会の美容室みたい)奥では喫茶店の営業も行っていた。私は少し緊張してしまい、意味もなく目標ではないクッキーとかを見るふりをしてからショーケースを見た。
だがなんということでしょうか!
いちごのショートケーキがない!
と思ったらありました。でも、売り切れてました。
ここまで歩いてきたのに売り切れ!?と思ったが、ショートケーキに近い小さな長方形のケーキがあったのでそれを買い、店を出た。
また来よう。
次は、人気のショートケーキを買いに来よう。
かなり美味しいんだろうなぁ。
帰り道、20メートル歩む毎に紙袋の中の白い箱をチラチラ確認してしまう。
ケーキを運ぶことに間違いがあってはならない。
そして私は、持ち手に力を入れる必要もないくらい軽くて小さいケーキがこんなにも充足感を与えてくれることにとても感動した。
1gあたりの幸せ密度ランキングトップ10には入るんじゃない?
ケーキを買いに行くこと/選ぶことのワクワク感。
ケーキを無事に運ぶことのドキドキ感。
ケーキを食べることの充足感。
「ケーキを買いに行く」とはなんと素晴らしいことなのでしょうか。
こういう小さな楽しみが生活を想像以上に鮮やかにしてくれることを覚えておきたい。
「ケーキを買いに行くこと」みたいな切り札をもっと増やしておきたい。
その切り札はきっと少しずつ私を助けてくれる。
さて、いっぱい書いて小腹が空いてしまった。
あっれ〜?な〜んか冷蔵庫にケーキありましたわ!
いっただきま~す!!!🍰🍰🍰🍰🍰🍰🍰