評価されてる職場がつまらないと感じてる私と脳内マツコ
先日、評価面談があった。評価結果は前回、前々回につづいて最高評価。年俸も数十万円上がった。
今の会社はフルリモートで出社の必要なし。フルフレックスで中抜けしようが何しようが自由。
仕事はどかっとくるときもあれば、静かな時もある。
私は作業が早いので、大抵のことはサクッと終わる。じっくり考える必要がある仕事に時間を回せる。
人間関係は良好。ビジネスも順調。マイクロマネジメントしてくる上司もいない。
仕事するとみんながめっちゃ喜んでくれる。
なのに...なぜつまらないと感じてしまうのか。
ヒリヒリ感がないというか…苦しみがないというか…
「なんなの?あんた仕事でもっと苦しみたいってこと?」
頭の中のマツコ・デラックスが苦虫をかみつぶしたような顔で言う。
社会人は仕事で苦しみながらも成長していく。そんなサクセスストーリーが溢れている。私もそんな話を浴びながら社会人生活を送り、そしてそれなりに苦しんできた。
残業につぐ残業、結婚生活との両立、ワンオペ育児とフルタイム勤務、派遣社員の悲哀、セクハラパワハラ会社との戦い。
「仕事=苦しい・戦い」
自分はそんな図式を無意識に求めていないか。
私は幼い頃から新聞を読むことが好きだった。毎日1面からテレビ欄まできっちりと目を通していた。折しも時代はバブル崩壊。倒産・リストラ・自殺・一家離散・うつ病、そんな記事がてんこ盛りだった。
就職は氷河期末期、IT系に進んだから仕事はあったが、大抵どこも今では考えられないほどブラックだった。
そんな中で生き延びるには、歯を食いしばって長時間労働に耐え、セクハラに耐え、パワハラに耐え、生産性を上げ、圧倒的成長をしなくてはいけなかった。
いや、そうしなきゃいけないと思い込んでいた。耐えることで自分の価値を世間に認めてもらおうと思っていた。なんなら過労死してやっと、世間に顔向けできるようになるとまで思っていたかもしれない。
不景気だから昇給なんて無かったし、派遣社員の時は低賃金かつ定時内なら働かせ放題(契約外の仕事もやってた。正社員になれることをちらつかされていたので…)。
だから、今の会社で火の玉ストレートに高評価をもらえて、社長からありがとうって言われて、どんどこ昇給してもらえることが受け止めきれない。どうしたらいいかわからない。どんな顔してたらいいのかわからない。
いや、でも!わたし!いま全然苦しんでないんです!!!死にそうになったりしてないんです!!!!それなのにこんな評価してもらえていいんですか???おかしくないですか?????
内心はこんな気持ちが渦巻いてる。疑心暗鬼。怖くてたまらない。
自分を傷つけてくる彼氏と別れて、今は優しい彼氏と付き合ってるのに、妙に不安になって試し行動をしてしまったり別れたくなったりしません?あんな感じの気持ち。
「だからさ、あんた仕事でまだ苦しみたいのって聞いてんの!」
苦しみたくないです!好きな仕事やって、とくに頑張らなくても、めっちゃ評価されて感謝されてたいです!!
「だったら、さっさとその状況に慣れなさいよ。ありがとうございますって言っておきゃいいのよ」
はい…。( ; ; )