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本の楽しみ方

「本の楽しみ方」は人それぞれ。
自己啓発や、語学、お金、料理などの知識を得る
ことだったり、画家の画集、デザイン集はもちろん、海外・国内の風景写真、推しの写真集を目で楽しんだり。
作家・出版社のこだわりを感じる本の装丁や装画を楽しむこともその一つ。

読書の方法にしても、私のようにとにかく主人公に沿って、話の起承転結を知りたいという人もいれば、後書きから読むという方も中にはいるだろう。
最近であれば、 Amazon Audibleのような「聞く読書」のサービスもできたので読むことが苦手。という方にも裾野が広がったのではないだろうか。

私の楽しみ方の一つは「再読」だ。
もちろん新しい本を読むことは好きなのだけれど、
自身が若い時に読んだ本をいま、再び読むということもある。
もちろん、もう一度読んでみたいなと心にひっかかる本を。
なぜ再読かというと、年を重ねて見えてくることがあるから。

おそらく私と同世代の方なら、学生から社会人へ。
また結婚や出産をして、親の立場になった方も多いだろう。

社会人になって働く、会社に勤めることを経験すれば、仕事に関する小説は、働き方、同僚や上司への向き合い方、分かる!共感できる!ということが増えるだろうし、結婚して家族ができた方なら、若い頃には気づかなかった親の気持ちがわかるようになったという方も多いのではないだろうか。
恋愛に関しても、片思いの切なさや、両想いの嬉しさ、失恋の痛みも経験すればこそ理解できる気持ちも。
年を重ねたからこそ、主人公以外の気持ちも推しはかれるようになったと感じる。主人公を支えたい、のような気持ちや、妬ましいという気持ちにも。。。

私の場合、再読したもののひとつが、小説だと遠藤周作さんの『彼の生き方』。
実家にあった本で最初に読んだのは確か10代の頃だと思う。その時は朋子さんの最後の選択にもやもやしたものだ。20代か30代の時に再読したのだけど、朋子さんの気持ちに少し寄り添えるように。(また読んだら、Instagramで投稿したい小説のひとつ)

漫画だと高橋留美子さんの『めぞん一刻』。昔読んだときは、ただただ二人がもどかしくてじれったかった(笑)でも大人になって読んだとき、響子さんの気持ちがわかる気がした。

ライフスタイルが大きく変わる世代で、立場が昔と変化し、若い頃に読んだ時と感じることが変わることもある。

もう一度読みたい本はありますか。















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