依存はモルヒネ
【樹木希林 120の遺言】をよんだ。
その中でこの言葉が1番刺さった。
021 えっ、私の話で救われる人がいるって?
それは依存症というものよ、あなた。
自分で考えてよ。(p58)
ごくまれに
ハッといきなり目が覚めたような、
沼の中から一瞬で引き揚げてもらったような、
スッと心が軽くなる言葉や人に出逢うことがある。
でも、その一瞬はモルヒネだ。
一時の苦しみを柔らげてくれるだけの、
刹那のものだ。
それを理解しとかないと、依存してしまう。
言葉ならまだいい。
でも、その対象が人であった場合
自分が神格化したイメージが実際のその人からかけはなれ、そして、現実の本人に攻撃的な思いを抱くまでになる可能性もある。
…そんな人だと思わなかった…
他人に対して、こんな風におもってしまったときは、自分がその人とちゃんと付き合ってこなかったということだ。
変化に気づかないくらい、自分のイメージのみに依存して、自分の想像の世界の虚像と遊んでいたのだろう。
ほんとうに苦しいとき。
緩和ケアとしてモルヒネが必要なときも
確かにある。
それが終わりでいいのなら
意識する必要もないかもしれない。
でも、依存は新たな苦悩の始まりでしかない。
その人や、言葉との未来を考えるなら、他者から得られる一瞬の目覚めはモルヒネだと理解して、それを、自分で作り出せるアドレナリンにするにはどうしたらいいのか、その先を意識することが何より大切なんだろうな。
それができれば
いい関係が継続できる。
その人とも、言葉とも。
何より自分自身とも。
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noteをはじめて、『スキ』をもらえるのがとってもうれしい!って感じてます。
自分の感想を記録に残して、誰かがそれに共感してくれたことが目に見えることがうれしいです。
『スキ』してくれる方々へ。
ありがとうございます。
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