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劇場先行版『機動戦士Gundam GQuuuuuuX -Beginning-』(ネタバレ有り誤字脱字訂正ちょい加筆)
ジークアクス2回目をIMAXで観てきました。
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なにせ入場者特典第2弾が原案資料の冊子。
ポケモンSV剣盾でお世話になった竹さんがキャラデザですからね!これは何としても欲しい!
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パンフも買えとガンダムが言っていたもんで…
さて、ここからネタバレを含む感想を。
まずBeginningから。
冒頭、「宇宙世紀0079…」のナレーションから始まります。
「えー!!!?そこからやるの!?」と心の中で叫んだ古参ガンダムファンは沢山いるはず。Beginning部分は劇中で流れるBGMも非常に気が利いてまして。
僕はテレビ版機動戦士ガンダムのタイトルで流れるコレで↓
「新作のガンダムを観に来ているのか、初代ガンダムのリメイク作品を観に来ているのか…?」と頭が混乱しました。笑
「ガンダム大地に立つ」を元に「シャアがガンダムと木馬(ホワイトベースではなくペガサス級)を強奪する」という前提で物語が進みます。
ガンダム2号機をシャアが奪取した後、ガンダム1号機の追撃に応戦する場面。
ここの展開は機動戦士ガンダム0083のオマージュでしょうね。お互いにビームサーベルで戦っています。あからさまにゼフィランサスとサイサリスですよね。
この時点で僕の頭はさらに混乱する。「いや、ギレンの野望(激ムズ戦略ゲーム。ifストーリーも用意されてます。)かよ…。笑」なんて事も思いました。
しかし宇宙世紀の歴史を大胆に、尚且つ現実的に改変していく物語に引き込まれていきます。
僕はガルマ・ザビが軍を抜けていてホッとしました…。
イセリナと幸せにくらしているのだろうか…?
やっぱり赤く塗られてしまうガンダム。キャスバル専用ガンダムなんてのも思い出してしまう。
ここから「ニュータイプ」(以下NT)という言葉が出てきます。
このNTの解釈が非常に分かりにくい。初代ガンダムでも曖昧に表現されています。
「宇宙に出た人類が得られる特殊能力」とか「人類の革新」とか「エスパー」とか「並外れた洞察力」等など。
本作でシャアがシャリア・ブルに「言葉を交わさずに理解出来るようになる。」とも言っており、とにかく登場人物によって表現が変わるので詳しい全貌は理解出来ません。ガンダムファンも全貌は理解出来ません。
戦場に於いてNTが持つ「過敏な空間認識力」を利用したのが「サイコミュシステム」という事になるのですが、「これ初見の人は着いてこられているのだろうか?」と要らぬ不安を覚えました。
僕もガンダム古参ファンの端くれ。会話の内容はそこそこ理解出来ます。僕の視点ではNTに対して初見の人にも分かりやすく要点だけを説明してくれたと思っています。製作陣に拍手を送りたい気持ち。
それにしてもシャリア・ブルをここで活躍させるとは…!中学生の時に初代ガンダムの小説版読んでおいて良かったぜ。
ジオン公国NT研究施設のフラナガン機関がシャアはNTでは無いか?と興味を持たれるのも納得。
話は少し戻りますが、シャアが駆るガンダム2号機とガンダム1号機の戦闘シーン。
1号機が木馬へ放ったバズーカ砲3発をシャアがビームライフルで的確に撃墜してるんですよね。
このシーンはねー、コンスコン隊を壊滅させたアムロ・レイじゃねーかと。
続きます。
あんなにビグ・ザム量産されてても地球連邦にソロモンが堕ちたのはビックリした。多分ジオン側も想定してなかったんだろうね。マ・クベほどの戦略家もビックリしてたし。
そうそう、忘れちゃいけない。マ・クベを演じたのが杉田智和さんってのも粋な配役でしたね。塩沢兼人さんの声真似やってたもんなぁ。
地球連邦が奪取したソロモンをグラナダへ落とすなんていう特攻作戦を仕掛ける。この作戦も酷いけどジオンも毒ガス事件とかやってますからね。
グラナダに残ったキシリア・ザビはソロモン爆破をシャアに託す…託すんだけど…。
シャアは爆破任務を反故にして、しっかりザビ家打倒を成し遂げようとするから怖いもんです…。
そしたら連邦のガンダムとシャアの赤いガンダムが交戦。まさかのアルテイシアが登場して更にビックリ仰天。
ここで「ゼクノヴァ」という現象が起こり、ソロモンは軌道を変えグラナダは無事に終わる。しかしシャアはゼクノヴァに巻き込まれ行方不明に。
まるで逆襲のシャアのラストシーンみたいな結末。
ここまでしっかりオマージュしてくれたら文句は言えません。
シャアが最後に残した言葉の「刻が見える」ってのがありましたが、そこを膨らませてくるかと…!
それに初代ガンダムでララァが絶命したシーンを思い起こさせる演出…いやぁ、やられました…!
↑↑↑とりあえずU-NEXT加入者、もしくは何かしらの方法で観られるなら39~41話だけでも観るといいかも。
この後、ジークアクス本編へ続きます。
ジオン公国が勝利した世界は、まるで僕らが生きる現代社会そのまんま。
目に入るカラフルで平和な世界観は先程まで繰り広げていたBeginningの世界観とは違う時代、新しい時代に移行した事を意味していると思う。
そこに、主人公のアマテ・ユズリハ(以下マチュ)が持つスマホに謎のメッセージを受信したところから物語が始まる。
ここからの展開は歴代ガンダム作品を踏襲したような流れでしたね。何だかよく分からない間に巻き込まれて、ガンダムに搭乗して脅威から逃れるっていう。
とはいえ主人公のマチュがとにかく魅力的!
「”宇宙”って自由ですか?」(マチュ目線だと”空”の方が表現として正解なんだろうか?とりあえずパンフレット基準で)という言葉を発するくらいだからマチュは何かしらの制限や鬱屈と退屈を抱えているのかもしれない。学校へ行って塾へ行って、母親はバリバリ働いてるから家では1人な時も多いのかも。
何やらカミーユ・ビダンと重ねる部分もあるみたいな意見もあるけど、それも分かる。
まぁ、行動がぶっ飛んでるもの。それだけ鬱屈と退屈を抱えてきた反動なのかもしれないが。
カミーユだって物凄い鬱屈を抱えてたし、名前を弄ってきたティターンズのジェリド・メサに殴り掛かる狂犬だったし。軍人に対して一般人がいきなり殴り掛かって、その後ガンダムマークIIに乗り込む訳ですから。行動がぶっ飛んでます。
マチュとニャアンが出会ってからアレよアレよの間にガンダムジークアクスに乗り込み軍警察のザクを撃退する。この場面の戦闘シーンは本当にね…興奮して体温が上がりました。
それに初代ガンダム第1話のオマージュも感じて古参は大満足です。
気になるのはジークアクスに搭載されたオメガサイコミュがエグザべ君では起動せず、マチュが搭乗したら起動したこと。何で起動したんだろう?
それにハロがマチュの先導役みたいになっているのも気になる。
マチュがガンダムに搭乗して”キラキラ”を体感して欲求を満たしていく様は爽快に感じる。マチュの欲求の正体は自由なのか、”キラキラ”を体感したいだけなのかは分からないけど。
同じく”キラキラ”を体感したはずのシュウジとはクランバトルのマヴという立場から言葉を使わず、それこそNT(だとしたら)として理解を深めていきそう。古参はこういう展開が怖いですけどね…大概は悲劇になりますから…。
そもそもシャアはどこ行ったんだろう…シャリア・ブルが可哀想だから”刻の向こう側”とかでも良いから会わせてやってくれ…!
総括しますと、
僕はガンダム作品は宇宙世紀原理主義なので近年の作品は観ていません。Netflixの「機動戦士ガンダム 復讐のレクイエム」は乗れましたが、それ以外は食指が動かず。
ですが、宇宙世紀のパラレルストーリーが2025年に供給されるとは思いませんでした。Netflix版ガンダムの印象が薄れるくらいにジークアクスは懐かしくも新しいガンダムだと思います。
今日ラゾーナ川崎の109シネマズでIMAX版を観てきましたが、お客様の中に小さいお子さんもいらっしゃいました。
「あー、ガンダムって受け継がれていく作品なんだなー」と思いホッコリしながら帰路へ着いたもんです。
観るキッカケとかガンダム特有の面倒くさい予備知識とか、そんなものはどうでも良くて、とにかく観て楽しめば良いんですよね。
特に今作は宇宙世紀が舞台なので予備知識が必要なのでは?と思ってしまうところを、非常に分かりやすく物語が構成されているので誰でも物語に入り込めるはず。
これから放映されるジークアクスのテレビシリーズの第1話からでも全然大丈夫。(さすがにBeginning部分は飛ばすと思いますが)
「あんなに取っ付きにくかったガンダムを、良くぞここまで分かりやすくしたなぁ…」と感心するばかりです。
ネタバレ有りの記事でこんなこと書くなって話ですが。笑
最後に個人的な事でビックリしたのが、
コモリ少尉っていたじゃん?シャリア・ブルにアレコレ言ってた人。
なんかどっかで聴いたことある声だなーって思ってて。パンフ買って声優さん確認したら藤田茜さんだったんだね…!!
「うーわ!藤田さんだー!…昔、音泉でグレパラジオをめちゃくちゃ聴いてたなー…」なんて懐かしくなりました。
よし、書ききった!
駄文乱文長文でしたが、ここまでお読みいただきありがとうございます。