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こんな痛みは嫌なのに。

某有名女優さんの姉であるタレントさんが公表した、ある症状について。

私はそれに、小学生の頃から悩んでいる。
症状、というよりも悪癖だ。
治療薬はない。心の問題だから。
その症状、癖を根本である内面から治すために効果を発揮する方法や薬があるならぜひ知りたい。

個人的に、その症状の公表は印象が悪かった。

疲れている時、
悲しい気持ちの時、
辛い思いをした時、
苦しい経験をした時、
その種は静かに成長して膨らんでいく。
耐えきれないギリギリのラインに近づくと、どうにかして感情を処理しなければならなくなると、私の悪癖が出てしまう。
自分を傷つける行為だ。一人になって、誰にも見られないようにして外側から攻撃する。

痛くなるのが分かっているのに。
そして「痛っ!」の瞬間、傷口から赤いものが溢れてくる。
あーあ。またやっちゃった。この繰り返し。
特に、例の女性タレントが公表したのと同様、
手指の荒れ模様ときたら他人に見せられない、見せたくないレベルだ。
絆創膏で隠して、曲げると痛むし、治ってもまた傷つけるし。
痛みを感じる時、初めて知る。
“嗚呼、私は今ストレスを抱えているんだ”

手を使わない事などない。
物を掴む、持つ、運ぶ、動かす、触れる。
職業柄、会計時には必ず見られる。
その手が傷だらけだったら、かっこ悪い。

やめなきゃ。自分を傷つけること。
やめなきゃ。一人で抱えること。
やめなきゃ。誰かに頼るのをためらうこと。

こんな痛みは嫌なのに。
また今日も…………
たぶん、一生向き合っていくんだと思う。
出口のない本当の気持ちを解き放つまで。

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