読書までの道程
本を読むのは好きである。
小説、エッセイ、ビジネス書等々、ジャンルは問わない。
本屋さんに行くと読みたい本で溢れている。
本への興味はとどまることを知らない。
しかし、最近気づいたのである。
本を買っても、自分が読まないことを…。
部屋の机やカバンの中、至るところに読もうと思って買った本がかくれんぼしている。
今これを書いている右手のそばにも読んでいない本がいる。あと休日出かけた時に、リュックサックの中から「お久しぶりです」と本が顔を出してくることもある。
なぜ本を読まないのか。
今回この複雑に入り組んだ問題に鋭いメスを入れ、その原因や解決策を徹底的に究明していく。
まず仕事がある日の場合。
当たり前ではあるが、仕事中は仕事をしているので読めない。
そして休憩時間、お昼ご飯を食べ終えて少し時間があるが、スマホを見る。
そう。お察しの通り問題は簡単なのだ。
スマホである。スマホを見るのが癖づいているからこそ本を読まない。
それではスマホを端に置いてみる。
何だったらもういっそのこと電源も切ってみる。
これではどうか…?
あれ?
ボーっとしている。
基本的に社用車で休憩をとるのだが、
気付いたら車窓から外の景色を眺めてボーっとしている。
ダメだ。
仕事の最中は諦めよう。
それでは仕事が終わった後、帰宅後の読書の可能性を検証してみよう。
帰宅し、晩ご飯を作る。そして食べる。うん、おいしい。食べ終わる。スマホを見る。
あぁ…ダメだ。また同じミスをしている…。
これがいけないのである。
再びスマホを端に置き、電源を切る。2回目だぞ。
部屋だから車窓もないし、夜だし真っ暗だから見る景色もない。あとは本に向き合えば良いだけ。
…ん?
あ、こいつダメだ…。
テレビを見ている…。
何回見るんだよ、孤独のグルメ…。
しかも、ブリの照り焼き定食とカニクリームコロッケの回。お前、それもう100回以上は見てるだろ…。
こんな感じで帰宅してからも読書にたどり着かず、気づけばうたた寝なんかしたりしてて、お風呂に入って寝なければいけない時間になっている。
仕事の日は諦めるしかなさそうだ…。
よし!それでは気を取り直して休日の場合。
休日こそ読書をするべき日だ。
てか早よ読めよ。
朝起きる。私は早起きなので、基本的に朝7時までには起床。休日はそこまでスマホを見ない。
せっかくの休日が勿体ない気がするからだ。
よし、いい調子である。
朝ご飯を食べ、歯磨きし、溜まった洗濯物を干し、部屋の掃除をし、なんだかんだ一日が終わっている。
は!?
でも休みって、
体感これぐらいのスピードじゃない?
気付いたら15時くらいじゃない?
そこからのスピードもえぐくない?
まあ…、そうだけど…。
そういうことである。
休みなんて2日あっても、3日あっても、1週間あっても、こんなもんだ。
始まって、終わるだけ。
読書する暇なんて与えてくれないのだ。
結論:読書はできない。
これは読書だけの話ではない。
話題のNetflixドラマ、マイリスト登録しておいた映画、腹筋背筋スクワットなど、全てが当てはまる。
断言しよう!
これら全ては観られないし、
できないものなのである!!
おわり
【業務連絡】
お借りしている『君の膵臓を食べたい』は、必ず読んでお返ししますので、もうしばらくお待ちください。
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