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半径3メートルのクライアント

今回、家が綺麗になった事はもちろん嬉しいのですが、何より、息子がきちんと置き場所に置け、部屋を綺麗に保とうとしてくれている事がそれ以上に嬉しいです!中学校始まっても、定まっています!
そして、人生1番落ち込んでいた私の気持ちが前向きになった事に、感謝しかないです!!本当にありがとうございました✨

TさんからのLINEメッセージ

クライアントのTさんは、お洗濯が大好き。
中1になるご長男は、筋金入りの野球少年で、週末は遠征や応援で家族は大忙し。野球と言えば、泥の付いたユニフォームの洗濯が母親なら頭によぎるけれど、真っ白に洗いあがったときの爽快感がたまらなく好き、とTさん。

夫婦共働きの4人家族で、マンションから戸建に引っ越して1年が経とうとしていました。勤めて7年になる外資系の会社では堅実なお仕事ぶりが評価されるものの、職場の人間関係に悩まされモヤモヤとした日々を過ごされていました。
私の人生劇的ビフォー・アフターの内情を知る数少ない友人の一人。ご自身も続きたいと、お片付けをする決意をされました。

お片付けで目指すこと

当初、実現したいことは

  • いつ、どんな時に来客があっても「どうぞ上がって!」と言える家にする。

  • 「〇〇どこだっけ?」と探し物にかける時間をなくし、人生の時間を有意義に過ごす。

でした。

キッチンの戸棚整理から始めることになり、一緒に作業しながらお話をしていると、ご家族の状況や様子が伝わり、他にも悩まれていることがあるご様子でした。2度目の訪問時に、玄関、ランドリールームが最も散かりやすく、ご長男が、時間通りに行動できないことが一番気掛かりであることがわかりました。

皮肉にもその場所は、Tさんの大好きなお洗濯をするスペースで、お家の設計でも素敵な空間にしたい、とだいぶご予算をかけた場所。
理想と現実のギャップに肩を落としていらっしゃいました。

本当に解決したいこと

「〇〇くんのお仕度がスムーズにできて、気分よくお洗濯できるTさんのお気に入りの場所に蘇らせましょう!」

片付くはずがないと、諦めていたエリアだったようです。
アドバイザーの腕の見せどころだわ!と密かに湧いていたのは今だから言える話。

そんな訳で、私がアクティブに関わるエリアはランドリールームに変更。Tさんご自身の努力もあり・・・結果は、この通り。

ランドリールーム内 ご長男エリアの変化
散らかりにくい仕組みを設け
おしゃれな壁紙が映える清潔感あるランドリールームに変身✨
アイロンが手間なく掛けられるようになり
眠っていたお洋服の出番が増えたとのこと

期間中、リビングも手を動かし続けたTさん。
どんどん進化していきました。

どうしても散らかってしまうと悩みの種だったリビングの棚がピカピカに✨

Tさんとご家族の変化

お片付けが終わる頃に起きたTさんとご家族の変化は期待以上でした。

Tさんご自身の変化
ご家族の変化

Tさんは、その後、ずっと足踏みをしていたお仕事も決断されて、退職意向を会社に伝えたとのこと。本当に嬉しそうなご様子でメッセージをいただきました。

心が軽くなり、晴れ渡っています✨あんなに職と収入をなくすことが不安だったはずなのに、いざ手放すとなったら、不思議とこれから挑戦できる事にワクワクしかありません 😊

TさんLINEメッセージより抜粋

お片付けの体質改善は、ご自身とご家族でその後もずっと片付いた家をキープできる根っこを見直す本質的なもの。Tさんも、ご自身が継続していける意識が身についてきたご様子でした。

Tさんが手に入れたこと

片付いた家や自分や家族の行動変化は、わかりやすい成果だけれど、お片付けを通して得られる”真の価値”がある。それは、

本当の自分に出会えること。

今の自分に疑問があったり、仕事や家庭にモヤモヤしている場合、自分が大切にしたいことが大切にできていないサインかもしれない。

期間中、Tさんが興奮してメッセージをくれたことがあった。要約すると、
「来客用のお皿を普段使いする」ことをお伝えしたのだが、その真意に後日辿りついてくれたのだ。
お気に入りじゃないラクな服ばかり来て、自分の気分が上がるお洋服を選択していないことに気付いた、と。お皿だってお洋服だって、自分のハッピーを基準に選択すれば良いのだと思い直したのだ、と。

このメッセージをもらった時、私は涙が出そうになった。
一人何役も担いながら頑張って生きていると、つい自分のハッピーって置き去りにされがち。初めてのクライアントだったのに、その域に到達してくれた・・・!

私がお片付けをライフワークにしたい理由はここにある。

自分を大切に生きる選択をしていると、ご機嫌で、幸せオーラを纏ってくる。そんな母に影響を受けて、周囲にいる家族や子どもたち、友人すらも、自然と自分を大切に生きていくことになるはず。

お母さんが真剣に手を動かしている姿を見て、自ら片づけを始めた息子さんが、それを証明してくれた。
人は、言葉より、目で観て感じとったことに最も影響を受けるのだ。
また一つ確信に満ちた学びがあった。

まずは、半径3メートルの身近でお片付けを必要としている人たちに役立っていきたいな、と切に思う。

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