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おいしい東坡肉を求めて

東坡肉(トンポーロー)というと、作るのが難しい「あれ」ね。という気持ちになってしまう一品の一つだった。


私も食べたことがあるのだが、皿に盛られているものも、壺に入っているものも、いろいろなタイプがあって、どれも楽しみがあった。それを「手作りはできるのか」にチャレンジしてみようということで、さっそくネットで探してみるとちょうどよい記事があったので参考にした。


この四角形、きれいな黒色(醤油の関係です)素晴らしい形だと思った。ちなみに四角にしばってある東坡肉タイプもあり、こちらはほどく際に手がべとべとになりながら、「さあ食べるぞ」という気持ちになるので、そちらも今度試してみたい。


まず市場に行ってみると、そんな形の豚肉が手に入りにくく(お肉のバランスの関係)、少し形がいびつなものを選んで家に帰る。ちなみに、こちらの豚肉の値段は500g25元(約375円)、100gあたりに直すと5元(75円)となる。こちらは皮つきも普段から買うことができるので、おいしいプルンプルンをすぐに堪能できるのがミソである。もちろん、気になる点としては、皮に毛がついているときもあるので、それはきちんと処理しないといけないところだろうか。


さらに、市場では、まだ懐かしい赤電灯が使われており(小さい頃はスーパーのお肉屋も使っていたと記憶している)、とても懐かしい気分になることができる。その電灯の下では、とてもきれいに見えるお肉でも袋に入れてもらって、再度、蛍光灯のもとで見てみると「あれ」と思うことは数知れず。そして、数字などが見にくい時もあるのか値段などを確認するときに段ボールなどで光を遮断して確認している光景も見たことがある。


お肉を入れてゆでることしばし。アクが出てくるので、これを取って、ゆで続ける。中国醤油(中国語では「老抽」。普段使う醤油は「生抽」という。)を使い色付けを行う。そして桂皮やローリエなどを入れて煮込む。こうした調味料が手に入りやすいのも中国の良いところだ。「本格的」な味付けがすぐにできて、香りが豊かになる。唐辛子の粉末、唐辛子、粒コショウなども大量に購入することができる。手作り料理で「あれがない」「これがない」と悩むことが少ないのはうれしいことだ。目と鼻の先の市場で安く(これも大事)売っているので、気軽に好きなだけ買って家で調理する。私が生活してきた様子とは異なっているので、「なんでこうも違うのか」と悩んでしまう。さすが「中国」なのか、日本は「減らした」のか、そうした問題はいろんな人と話しながら、またここに書いていきたい。


そうして出来上がったのが、これだ(全体図)

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箸で触れるときれいにほぐれて、脂身は舌の上でとろけてなくなってしまう。手作りにしては上出来だと自己満足しながら、どうやったらさらにおいしくなるのか(健康に留意しながら)、考えていた。それも、おいしいものを食べながらなので、徐々に気にしなくなってしまうのだが。

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