雑記
右手人差し指の先、何かが引っかかる感覚でふと現実に戻る。
爪先が欠けたらしい。いつの間にか伸び切った爪。いつから切ってないっけか。
自分を大切にしてね、とよく言われるし、自分もよく言うし、本当に心の底からそう思っている。けれど、自分を大切にしなきゃいけないときほど、それはずしんと重たくのしかかってしまうこともある。
両手の爪を切った、指先がすっきりとした表情になった。ついでに足も切ろう。
ぼこぼこぼこ、カチンと音がする。ケトルのお湯が湧いた。ハーブティーを入れよう。お湯をいれると踊りだす茶葉を眺めているのも好きだ。
自分のために、なにか小さなことをしてあげる。そのために、気がつく瞬間、気がつく隙間を与えてあげる。それは一人ではできないことかもしれない。
文章が書けることがうれしい、書きたいと思えることがあることが、うれしい。