自己調整学習・PEP TALK!・シンキングツール・D.C.など多様なセミナーを通して教育や子育てを考える
7月末から怒涛の研修会やイベントラッシュ。振り返る時間を意図的に作らねばと思い、2024.08.04本日は移動の飛行機内で自分が感じた・考えた事を書いておこうと思います。
先ず、登壇されている先生方に共通しているのは「子どもたちが幸せ(well-being)になって欲しい」という想いでした。その手段として、自己調整学習や学習法略のスキルを伸ばしたり、シンキングツールで深い学びを得たり、デジタル・シティズンシップ教育やPEP TALKによる声かけ手段があるという事。根幹は全部一緒だよな〜、と。目の前の子どもたちが幸せであり続けてくれるなら、別に手段やツールなんて何でも良いんですよね。ただ、大人側の無知で手段やツールを選べないのは良くないとも思うわけで。それ故に私は多くの研修会やイベントを仕掛け続けているのだ、という事も再認識しました。
例えば、昨日の自己調整学習の中で木村先生が伝えられていたジマーマンの研究内のお話。「学習が得意な子は、うまくいかなかった”方法”に帰属する傾向にある。学習が苦手な子は、うまくいかなかった”自分”に帰属する傾向にある。」この研究結果を知っているだけで、学習に苦手意識を持っている子どもに対する声かけが変わりませんか?
自己選択・自己決定の話は多くの先生方の中にありました。なぜ必要なのか?これはPEP TALK研修の中で乾先生がお話しされていた、神戸大学の幸福度調査結果です。
はてさて、学校の都合で有名大学に進学させ続けている古風な高校さんたちはどう思うのでしょうかね(どうも思わないから古風なままなのか)。まぁ、保護者の認識不足で未だに学歴至上主義が蔓延っている部分もあるので、結構根深いんですよね、、、そう言う学校にも可能な限りメスは入れていきたい。
黒上先生のシンキングツールで深い学びのお話の中では、改めての気付きも多かったです。”順序づける”という思考スキルの様でいて、”パズルに当てはめる”だけという使い方。例として、「すがたを変える大豆」を題材にして「どの様な流れで大豆はすがたを変えていったか」まとめるのはパズルに当てはめただけ。そうではなく、「自分だったらこの順番にする→理由は〜」など自分なりに根拠を持って並び順を考えたり、考えてみた順番と筆者の紹介する順番と比較して改めて考え直すといった活動。この様な場面で初めて思考スキルが身についていく。
デジタル・シティズンシップに関連して、林先生からは結構ズバズバと切れ味のいいお話を聞けました。デジタル社会におけるより良き市民としての関わり方を、学校の中でも育てていくべきなのに、一体いつまで監視・管理を続けるのか。また社会の変化と共に必要な資質・能力も変わっていく中で、先生が書いたものを書き写す作業に何の意味があるのか。学校の中で個別最適や協働的な学習機会を確保しないで、課題を提出して終わりではダメだという事。しっかりと考えていきたい。
取り止めもなく振り返っていますが、目の前の長男に対しては以下の事を意識していきたいなぁと思いました。
・先ず受容する事。その為には自分にとてつもない余裕を作っておく事
・うまくいかない場面では、その”方法”に対してフィードバックする事
・行動計画を立てて実行し、よかった点とできなかった点について振り返る事
先ずは3つ。既にやり始めていますが、改めて意識してみたいと思います。この3つは小中学生相手でも使えると思いますので、よければ皆様も意識してみてください〜。