投資信託と新NISA

前半のお話

はじめに

・周りに言われるがままに投資した、自分がやっていることがどういうことなのか分かっていないという思考停止の投資は必ず失敗します。
感情に振られて間違うのが人間ですから、というかそんな成功者はいないかと思います。
長期投資はほったらかしでいいのですが、仕組みや投資先は是非しっかり理解して実行しましょう。

・メディアや不景気に煽られて恐怖や焦燥感で投資しないでください。
昨今は新NISAやS&P500の宣伝がとにかく多いように思いますが、そもそも投資運用会社がメディアを所有していたりします。

つまり、世界最大級の資金力を持つ機関投資家がニュースを通して大衆に影響を与えられるのです。
当然、自らに都合の悪いニュースを真実を忌憚なく一生懸命報じたりしませんし、彼らが安く買いたいものに対してネガティブな報じ方をしたり、大衆に買わせたいものは過度に煽ったりも茶飯事です。
ニュースとは程よい距離で付き合ってください。

・NISAは非課税になるというだけで、あくまで投資です。利益が多く残る制度であり、NISAだと投資がうまくいくわけではありません。
新型NISAがあろうとなかろうとあなたが期待を持てるものに投資してください。

それよりも始めてみると楽しくなってきて、「無駄遣いを減らして投資に回したいと思うようになった」「経済動向を知ることに興味が出てきた」なんて人もたくさんいます。お金の管理がうまくなるというのもよくある話です。長い付き合いになりますから、楽しめる付き合いをしてください。


投資信託の仕組み

・証券会社は窓口の役割です。
・信託銀行は金庫番の役割です。

投資信託の買い付け手順

投資信託を選び、自動で毎月3,000円分買い付ける手順を画像で紹介します。
他証券会社でも大筋は同じです。

① 金融商品の種類から「投資信託」を選択し、
② キーワードを入力し、(ここでは全世界)
③ 検索します

・お目当ての投資信託をクリックします
(商品選びは後述します)

積立設定をクリックし、
 NISAつみたて投資枠をクリックします

・クリックすると積立投資の説明と証券会社ごとのルールが説明されます。
 長い投資生活の最初の一回でいいので読んでください。
・読んだら同意します。

支払い方法を選択しますが、楽天の場合は楽天ポイントが溜まる支払い方
  法を選んでください。
楽天ポイントで株・投資信託を購入することもできます。
SBIの場合はVポイントやTポイント、ポンタポイントなどです。
 給料日やカード支払い日を考慮して買付日を決めます。

① 溜まったポイントの全てを投信購入に充てることもできます。楽天ポイン
  トはクレジットカードの支払いに充てるのも良い使い方なので好みです。
再投資型がコツです、とても重要なポイントです。(複利がきく)
 受取の場合➡特定口座だと利益が課税対象になり、NISA口座だと受け取
  ったお金をもう一度入金することになり、無駄にNISA枠を消費します。
 再投資していくと、投資により得られた利益をさらに元本として雲鷹する
  ことになるので、利益が利益を生む形を作れます

① NISAを開設していれば選択できます。
② クリックして進みます。

目論見書とは投資信託の説明書です。投資対象や分配日、手数料の説明が
  あります。
② 読んだらクリックして進み、カードなど支払元を設定したら完了です。

投資先選び

・投資対象を選ぶ➡運用元を選ぶ➡手数料・時価総額をチェックして、
  購入 or 積立設定となります。

まず、例えばオールカントリー、S&P500、日経などインデックスから投資対象を選びます。

投資対象

ただし、積立の投資先は右肩上がりに成長し続けているものを選ぶことが重要です。その代表例が今やだれもが知るS&P500(アメリカを代表する500銘柄の加重平均の指数)です。

S&P500

100年分の値動き

長い目で見て右肩上がりなので、どこで積立始めても将来は値上がりしている可能性は高いというわけです。
上記の赤丸部分はリーマンショックです。「長い目で」というのが大切という話をします。上記の赤丸部分を拡大しますので、ぜひ想像してください。

① 順調に世界中が買っています。買われるから上がるのです。
  積立投資も順調でしょう。
② 世界がパニックになりみーんな投げ売りします、損失が出てもいいから我
  先にと。ニュースも一色になるので知らずにはいられません。売られるか
  ら下がり、下がるから売られます。
③ でも結局数年後はまた上がっていますよね?

チャートは過去の事実なので、世界中が恐怖に抗えず投げ売りしたことが見て取れます。パニック相場であろうと、ちゃんとした投資先であれば設定したらほっておく、もう見ない、忘れるというのがとても有力なのです。最初が肝心です

とある資産運用会社が口座毎の成績をランキングしたところ、上位層の属性は「既に亡くなっている人、忘れていた人」だったそうです。
つまりここでも、ごちゃごちゃ余計なことをするより放っておくのが良いと言えます。

つみたてNISAを始めたなら、〇〇ショックと後に呼ばれる大暴落相場はいつか必ず訪れます。そのときはほっておくか、「次は安く買えるチャンスだな」と思っていてください。

日経平均

日経平均74年分

ちなみにこちらは日経平均を長い目で見ています。青線(1990年1月)より左の40年分は高度経済長期ですから右肩上がりです。
しかし右側(34年分)は横ばいです。長期積立投資には適しているとは言えません。

運用元選び

例えば、S&P500を積み立てたいと決まったとします。しかしS&P500のインデックスファンドは複数存在するので比較する必要があります。

eMAXIS Slim
三菱UFJアセットマネジメントが提供するシリーズです。Fund od the yearという投資ブロガーが選ぶ優れた投資信託ではずっと1位です。
将来にわたって手数料最安を目指す宣言をしているので、他社がもっと安い商品を出したら値下げするということでしょうね。

ノーロードであり、信託報酬等が0.1%以下なのでかなり優秀な一例です。

比較して自分に合うものを探していきますが、
① 証券会社の評価なので参考にはなります
② 非常に重要な手数料についてです(前半参照)
③ 40億円以下は黄色信号です
※ 除く日本はすでに日本株を保有している人の分散投資のためであり、
  日本株の成長率がどうのではありません。

ちなみに新NISAで積み立てられる商品は金融庁が認可したものであり、ひどいものはあらかじめ除外されています。

新NISA

・積立投資枠で120万円、成長投資枠で240万円まで年間に投資できます。それを超える分はまた来年、もしくは特定口座でとなります。

・合計1,800万円分投資したらNISA枠は使い切った状態になり、得られる利益は非課税です。

・新NISA保有の金融商品を売却した場合、翌年に簿価金額分が復活します。
(10万円分購入➡20万円分になったので売却➡翌年NISA枠が10万円分戻る)

・旧NISAで投資した分は継続、先行者特典みたいなものです。
・ジュニアNISAは終了。

独り言

現在ではインフレで国民生活が苦しくなっていることが際立っています。インフレとは通貨の価値が下がることです。日本は輸入が多いですから、海外から物を買うときは、今までより多くの日本円が必要になります。石油などは今のところドルでしか買えませんから両替して買います。

2020年頃から2024年現在までに、1$=105円前後から1$=150円弱になりました。ということは海外から輸入するときは、今までの1.5倍ほど多くの日本円が必要になります。もちろん、今までより高く仕入れたものは今までより高く市場に売られます。

これほどの円安の主たる原因は金利差ですが、今後はそれだけではなくなっていくと思います。なぜかって新NISAです。

新NISAと同時にSP&500はとにかく宣伝されていますから、SP&500に積立投資する人は多いのだろうと思います。
すると、ファンドはS&P500に投資するために日本人の顧客から受け取った日本円を米ドルに両替して米株を買うことになります。
つまり、国民みんなで日本円を売ってドルを買うという状態になることでしょう。

記事中でも述べたように買われるものの価値は上がり、売られるものの価値は下がりますから、日本円はさらに安くなり、米ドルの価値は日本人によって買い支えられます。

国民自ら物価高、インフレを支えることになるのではないでしょうか。そうまでして資金流入する先は日本企業ではなく米国企業なわけです。

「インベスト イン キシダです!」で炎上しましたが、彼は日本人のタンス預金を株式市場に流しますと世界に向けて宣言していました。
あまりに勝手なことを言っていることはさておき、どうやって実現するのかと思っていましたが、その答えが新NISAなのかなと思えますね。

と、当たり前の事実関係だけを考えても新NISAに闇が全くないわけではないと思います。とはいっても可能なら投資は誰もがやったほうがいいと思いますし、投資先は成長が見込めるところであるほうが望ましいとは思います。


ここまでお付き合いいただいた方は読んでいただきありがとうございます。

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うしさん
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