歩く時、よくアスファルトに目がいく。 僕はどうやら上か下でいうと下を向いて歩くようだ。 根も暗い方だと思うし、その方が自分にはお似合いだなとそんなことを心の中で思っていた。 少し濃いグレーと白線。 この白線から外へは出てはいけない。 出てはいけないと決まっていると出てしまいたくなる。 出ないんだけどね。 先ほどまで雨が降っていて、それが止んで、今になって少し晴れ間が見えて来た。 それでも、まだぽつ、ぽつと僕の視界には雨が降っていた。 って、あれ?視界が霞む……、
夕焼けが僕の心を溶かしてくれるよう。 枯れ切らない心の泉に潤いを。