裁判結果「ホテルの客室は受信料を払え」
東横インさん、払うことになったそうです。19億円。
一般ピーポーの感覚からしたら。正直、エグく見えて致し方なしですね^^;
2013年時点で、NHKの人件費は1,819億円。
職員1万人なので、1人あたりの給与平均約1,190万円。
ちなみに同じくもらいすぎだと批判されがちな国家公務員の年収額は約651万円。
2013年時点での民間給与平均は408万円。
<参考ソース> 勉強になりました!
いや、あのですね、そういう羽振りの良さを理解しててNHKに入社された方々は、一生懸命勉強されて、就活して、ご入社されたわけですから。それ自体は何もわるいことではないと思います。
年収だけ見れば、良い選択をされましたね!
ただ、民間企業で働いているその他の人々の金銭感覚で考えたとすると、この判決結果は、
やっぱエグい。
そのエグさ加減については、きっとNHK職員の方々も、これだけ世間で貧困だ格差だと叫ばれているわけですから、ご理解はされているんじゃないかとは思います。報道はされないでしょうけど。触れようもんなら年収額や受信料徴収の件を突っ込まれちゃうから。
別にお給料をたくさんもらいたい方は、就職先として、そういう選択をしただけの話なので。NHKで働きたくて入られたんでしょうから、とやかくいうつもりは毛頭ございません。
いやしかし、あるところにはあるもんですね。
NHKの年間受信料収入は7,000億円。
推定内部留保は600億...8,000億...1兆円とか色々言われていてどれが正しいのか全然見当もつきませんが、いっぱいタンス貯金してるってことだけは分かりました。
その金銭感覚前提で、更に東横インから19億円を。裁判で勝訴して。
2019年3月13日には、別の裁判で、ワンセグ携帯のみでも受信契約義務がある、との判決。
更には、今後ネットでニュース同時配信を予定しているそうで「ネットに繋がる機器を持っている人は全員対象で受信料を徴収」なんて囁かれているとかいないとか。
NHKにお勤めの1万人以外の一般人からしたら、正直な話、受信料払うことに一切疑問を感じずに喜んで払っているっていう人は多くはないんじゃないでしょうか。
そんなNHKさんも、さすがに
「受信料を下げます」
という値下げを発表したそうです(2018年)
59円。
いやぁ、、ハハハ。
NHKのコンテンツクオリティ
視点を変えてみます。
このニュースだけ見ていたら一般人目線では悪徳企業につい見えてしまいますが。
でも私の結論としては。特にEテレだけを指してですが。
良い番組だなーと素直に思うコンテンツは作っていると思います。
NHKさん本体なのか制作会社なのかどうかは置いておいて。
チコちゃん。ピタゴラスイッチ。自由研究。0655。AI人間ってなんだ。
正直キー局のバラエティよりも、面白い。
知的好奇心を満たしてくれる充足感は実際に感じます。
N国党党首さんは、元NHK職員さんだったから舞台裏も知ってることも手伝って、きっと並々ならぬ思いがあるんでしょう。
残念ながらウツになられたという過去があったことも告白されています。
古巣や所属先にグチの1つもあるって気持ちは、誰にだってあるもんです。
それにしても、選挙戦中の渋谷のNHK前での演説や、政見放送での暴露は、衝撃的でしたけどね汗笑
“ジェラシ”ックパーク現象
自分が東横インさんの職員とか責任者だったらこんな悠長なこと言ってられないと思いますが。
その心情を考えると大変不憫な話です。なにより当事者としては腑煮え繰り返っていることでしょう。
一般人の平均収入の4倍もらっているNHK職員。
不動の定期収入である受信料でそんなに稼いでるのに、ホテルの各部屋に備え付けられているテレビ台数分の受信料を、裁判までして、更に徴収する...という事実。
「こちとらこんなに安月給で毎日ヒーヒー言ってて、これから消費税も上がって更に生活が困窮しそうだっていうのに、NHKさんはよーございますね!」
この、我々一般人からしたら”とんでもニュース"に括られざるを得ない出来事に対する、ネット上の声の心の内の大半は、こんなところじゃないかなと想像します。
抑えきれない怒りとジェラシーの感情をネガティブな言葉に乗せて発することをやめられないTwitter民、Yahooコメント民。
うん、、荒れてますね汗
やっぱり「NHKはお金に困っていないはずなのに」という印象が、人にジェラシーを生み出すんですね。
ちょっとあらゆる感情を脇に置いて、俯瞰して考えてみると。
NHK職員でもない私たちが、NHKに入社したくて入った人たちがいくら給料をもらってたとしても、それはその人たちの選択の結果なだけです。
受信料を、さも納税するかのような気分で払っている、そう、私のような、その他大勢の人にとっては、「支払いの義務」という概念及びルール強いては法律が、避けようのない脅し文句のように効いてきて、それは気付いたら思考停止に陥らせ、NHKには直接効果がない「ネットでグチる」という行為を生み出しているわけです。
片や。
その法律も、"避けようのない”受信料払いも、実は避けられるという主張を実行に移し、
何年間もユーチューバーとして「NHKをぶっ壊す」ことだけを訴え続け、
その目的を果たすために政治というゲームを使って、市議、区議として当選し続け、
ついには参議院議員として当選し、政党議席まで確保して、
自ら名付けたNHKから国民を守る党という会派名まで譲って(みんなの党になっちゃいましたね)、
ネットでグチる、もとい主張するだけではなく、着々と実行して仲間を増やしている立花氏は、
遂にキー局の報道番組で報じられる存在になるまで、注目を集め始めています。
大富豪の自宅拝見みたいなテレビ番組が未だに存在しているということは、そういうのが数字が取れるということ。
グチのオープンソースと化しているネットもしかり。
テレビ番組にポジティブな覇気を感じにくい理由。
Twitter民ヤフコメ民の大半が怒る理由。
あえてその視聴者の感情を一括りに表現するならば、それは
ジェラシー
なんだと見ています。
「日本という島国は”ジェラシ"ックパークなのです。」
他人の青い芝生を妬む気持ちがそこかしこに渦巻く国であり民族であり、そんなジェラシーによって自身の消費活動までコントロールされている、、
...みたいなことをかつて高城剛氏が仰っていて、ほんとその通りだと思いました。
ジェラシーが、NHK職員の割高な給料に怒れる感情を作り出すのです。
「高給取りのNHKのやつめ」というジェラシーが、現行の放送法に素直に従った判決の末、お客が部屋でNHKを見ても見なくても、そもそも部屋に客が入っていなくても、きっちり受信料を19億円も払うことになる東横インさんを不憫に思う気持ちを作り出している、という一面もあるんじゃないでしょうか。
ジェラシックパーク現象を冷静に分析している気になっている私でさえ、自分がジェラシーに踊らされている自覚があります。
NHKがEテレでどんなに良質な番組を作っても、その事実は、「高給取りのNHKのくせに」という印象に勝ることはないわけです。
番組の質は、その負の印象によって、いかに面白くても、ジェラシーが作り出した印象によって、時として、人によっては、見るに値しないモノと化してしまうのでしょう。
NHKなんか見ない!面白くない!とツイートしてしまう人たちの中に、もしかしたら本当に面白くないと思う人もいるのかもしれませんけども。
その負の印象をあえて自ら覆そうとも、しないのです。
ジェラシーという負の印象の原因は、お金
それもこれも、貨幣の増加こそが”生産性"であるという『貨幣経済社会』が原因なんじゃないかと、最近特に強く思います。
そして貨幣経済が生み出す豊かさは限界を迎えていて、これから先の時代を見据えた大変革の真っ只中にいる、そんな肌感覚があります。
中央銀行を持たないPear to Pearで運用される仮想通貨の登場。
岡田斗司夫氏が提唱して、自らの組織で実証しながら、いいね数/フォロワー数が社会的価値を表し始めていることを、もはや誰も否定しようがない姿を見せ始めた『評価経済社会』。
そしてそんないいねに貨幣価値まで付くことになりそうな『信用ポイント』。
上司が評価漏れしてしまいそうな、気遣いや見えない優しさにいいねを付けられるUniposのような、これまで"想いの量”でしかなかった概念に対して、遂に貨幣価値が付き始めてきました。
感謝、みたいなポジティブな感情をテキストに乗せて文字量をお金で変えるレターポットも、似たような新しい信用の貨幣価値化ですよね。
いいねの価値が具現化されることは、私は良いことだと思っています。
広告によって操作されたなんとなくの印象よりも、人の評価の数に裏打ちされたいいねの数という事実の方が正しいはず。
印象は事実に中々勝れないんですけど、事実によって印象が変わることで、もっと生きやすい世の中になることもあるはずです。
広告や人は、嘘をつくけれども。数字という事実は嘘をつきませんから。
貨幣の大小だけが価値の有無を決めていた時代が過去のものになるなんてこと、あり得るんでしょうか?
あったら面白いですね。そんな新しい世の中、見てみたい。
お金の有り無しがジェラシーを生む最大の原因になっている
貧困格差。ネットのネガティブコメント。税金を巡る議論。義務化されているNHK受信料。
それらの元凶であるジェラシーをなくすには、
貨幣経済中心の、私たちの頭の中にこびりつく固定概念にメスを入れる必要がある。
資本主義を根本から否定しようとは思いませんが、資本の有り無しが人の価値を決め過ぎているような気もします。
資本主義をうまくアップデートできたらいいんですけどね。
ジェラシックパークのど真ん中で、考察は続きます。