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実用的ではない雑誌「鉄道ファン」の手帳を使う理由

手帳って高いと思う。
最近はスマホで予定をメモするので、ほとんど使わなくなったけど、それでもスマホを持ち込めない場所で使うために紙の手帳が必要な場合があって、とりあえずなんでもいいからと探すのだけど、結構高くて買う気にならない。

そんな理由に加えて、お小遣いも少ないこともあり、ここ数年ぼくは自分の好きな雑誌の付録の手帳を使うようになった。

ただ、その雑誌が男性の情報誌とかではなく、鉄道マニアが読む「鉄道ファン」なので、ちょっと普通の手帳とは違っている。

カレンダーは最小サイズ

まず、基本的には手帳というよりも、鉄道地図帳に近い。流石にカレンダーはあるけど、1ヶ月を1ページで表示しているのみ(昔は見開き2ページで1ヶ月の表示をしてくれていたのにいつの間にか変わった。)。

そのため、1日のマスに書き込める予定は頑張っても2つまで。

充実の路線図

鉄道ファン編集部が発行しているだけあって、当然路線図の情報は豊富。普通、手帳のページの割合で言えば、路線図は全体の5%くらいのページ占めるものだと思うけど、鉄道ファンダイアリーの場合50%、つまり手帳の半分は路線図なのだ。

全国の路線図に加え、大都市近郊、地下鉄、大手私鉄、新幹線となかなかの充実ぶりだ。でも、このコロナ渦、出張はほとんどないので、暇な時に眺めるくらいしか使用用途がない。

路線図に隠された情報

そして路線図もただの路線図ではない。例えば地下鉄でいうと、2つの路線がクロスしているところに、その路線同士を繋ぐ「渡り線(斜めの線)」や車庫が描かれている。これらは回送車両の入れ替えのために使用するもので一般の人が使うことはない。(例えば、渡り線は緑の中央線の阿波座駅と本町駅の間、車庫は同じく中央線の森ノ宮駅の横などにある。)

電車に乗っていて「あれ、この路線の車両基地どこやったっけ?」と、気になった時に便利だ、と言いたいところだけど、まあ、そんなこと滅多にない。

素敵な経験も

そんな変わった手帳だけど、素敵な経験ができることがある。それは、この手帳をぼくが持っているのを見た瞬間に、目を輝かせる人を見つけられること。もちろん、すぐに目線を逸らして誤魔化す人が多いけど、中には「ぼくも好きなんです」と話しかけてくれて、結構話が弾むことがある。

そう、電車好きの仲間を探せるのだ。

というのも、鉄道好きの人の中には、結構内緒にしている人はいまだに多い。確かに、何もないのに言い出すわけにもいかないのもわかる。でも、ぼくが鉄道ファンダイアリーを堂々と使っていれば、割と気軽に声をかけれるようなのだ。

だから、ちょっと実用的ではないのだけど、ぼくは2021年もとりあえずこの鉄道ファンダイアリーを使おうと思っている。

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