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わんちゃんの“におい嗅ぎ”の役割を知っていますか?お散歩豆知識

わんちゃんと散歩をしていると、不意に道端のにおいを嗅ぐために立ち止まることがよくあります。特に、電柱や草むらなどに顔を近づけて立ち止まる機会が多いかと思います。

人通りの多い道端で止まられてしまうと、つい「他の歩行者さんに迷惑ではないか」と気になってしまいますよね…。私の愛犬も、好奇心旺盛でよくにおい嗅ぎをしていましたが、人通りが多いところでは抱っこをして動かしてしまっていました…。中には、ついリードを引っ張ってしまう飼い主様もいらっしゃるかもしれません。

飼い主様からすると不思議な行動かもしれませんが、におい嗅ぎをすることには意外な理由があります!何気ない立ち止まりが、わんちゃんにとっては大切な行動だったのです。ではどのような理由があって立ち止まっているのか、お話させていただきます。

わんちゃんの嗅覚は人間の約1憶倍!

実は、わんちゃんの嗅覚は人間の約1憶倍もの機能をもっています。においを強く感じるというよりは、においを嗅ぎ分ける能力が1億倍ある、と理解するのが適切でしょう。

その反面、わんちゃんの視覚は人間で例えると約0.3程度の視力しかないと言われています。わんちゃんの見ている世界は、実はとてもぼんやりとしています。だからこそ嗅覚は、外の世界を知るための大事な機能を果たしているのです!

わんちゃんは、においから多くの情報を得ている!

上でも述べたように、わんちゃんは視覚より嗅覚が長けた生きものです。人間は主に視覚を使ってあらゆる情報を得ますが、わんちゃんは嗅覚を使って主な情報収集を行うのです。

ちなみに、わんちゃんは人のにおいを嗅ぐだけで、年齢や性別、健康状態などまでを分析できるんだとか…!警察犬や救助犬として活躍しているわんちゃんがいるのも納得ですよね。最近は、ガン細胞を嗅ぎとるガン探知犬としての役割を果たしているわんちゃんもいるようです!

におい嗅ぎを自由にさせてあげよう!

ここまでのお話で分かったように、わんちゃんは嗅覚を使って膨大な情報を得ています。そのため、立ち止まってにおい嗅ぎをする時間は、人間が想像している以上にとても大切な時間なのです。

においを嗅いで分析をするとき、脳がほどよく刺激されるため、老化防止の効果も期待できます。わんちゃんの健康を守るためにも、必要な習慣であることを理解してあげましょう。

におい嗅ぎの“ルール”を決めよう

わんちゃんに自由ににおい嗅ぎを楽しんでもらいたい反面、人混みの中で立ち止まるのは、他の歩行者様に迷惑がかかってしまうこともあります。においを嗅いでいるものが不衛生な場合も…。わんちゃんと飼い主様が互いに散歩を楽しむためにも、ある程度のルール決めをしてはいかがでしょうか?

ぜひ、以下のことを参考にしてみてください◎

トレーニングをし、わんちゃんを誘導する

わんちゃんは、道端のさまざまなものに対して反応します。マーキングのにおいや草花への興味関心は、理解ができますよね。しかし時に、生きものの死骸やタバコなどのゴミ、その他危険物にも興味を示します。それをもし舐めたり、口に入れてしまったら…わんちゃんの健康に害を及ぼしますし、不衛生です。

健康を守るためにも、合図をしたらにおい嗅ぎを止め、飼い主様のそばに戻る練習をしておきましょう。

リードを引っ張るのはNG!

もしトレーニングが習得できていないからと言って、リードを引っ張って側に寄せるのはやめましょう。なぜなら、わんちゃんは飼い主様が引いた方向の反対側に、ほぼ反射的にリードを引っ張ろうとします。すると、首輪で喉もとが締まり、興奮状態になってしまうからです。そこから、問題行動に発展することも…。それを、タイトリードシンドロームと言います。

お互いに快適なお散歩をするために、リードを引っ張るのはやめましょう。

においを嗅ぐゾーンを限定する

においを嗅いでもいいお散歩ゾーンをあらかじめ決めておきましょう。例えば、公道では極力控えてもらい、人通りをあまり気にしなくて済む公園などで思いっきりにおい嗅ぎを堪能してもらう。…このように、においを嗅ぐゾーンをあらかじめ限定しておくことで、飼い主様の負担が軽減され、お互いの信頼関係も守られます

何てことないように見えるにおい嗅ぎが、わんちゃんにとっては大切な時間であることが理解していただけたかと思います。

その反面、どうしてもにおい嗅ぎを控えてほしい場面は必ずあります。そのとき、お互いにストレスがかからないようルールを決めておくことで、よりお散歩を楽しむことができるでしょう

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