わんちゃんの“ヘソ天”に隠された秘密。
わんちゃんと暮らしていると、お腹を見せてくれる機会があると思います。一般的には“ヘソ天”とも呼ばれていますよね。
よく「お腹を見せてくれるのは、信頼している証」と聞きますよね。私も、ごろーんと横になってお腹を見せてくれると、嬉しくてたくさん撫でちゃいます◎ですが実は、わんちゃんが信頼の気持ちからだけではなく、時にはマイナスな気持ちからお腹を出すこともあるんです。
ということで今回は、わんちゃんがお腹を見せる理由についてご紹介させていただきます。
お腹を見せるのは、ボディランゲージ
お腹を見せるというのはわんちゃんにとって不利な格好です。なぜなら、お腹は被毛が少ないですし、外的が襲ってきたときにも反応が遅れてしまう、いわゆる無防備な格好なのです。そんな弱点であるお腹をわざわざ見せるということは…身体を無防備にしてでも伝えたいことがあるのです!
つまり、お腹を見せるというほとんどの行為は、わんちゃんのボディランゲージ(身体を使って、感情を表現すること)なのです◎
お腹を見せる3つの嬉しい理由
●信頼しているから
冒頭でもお話したように、飼い主様などに深い信頼を置いていると、わんちゃんはお腹を頻繁に見せてくれます。「害を与える存在ではない」と心から信じているため、リラックスした無防備な格好をしてくれるのです!
●構ってほしいから
しっぽを振り振りしながら何だか嬉しそうにお腹を見せているようでしたら、それは「構って!」のサインかもしれません。生活の中で、お腹を見せると飼い主様が撫でてくれると学習し、わざと見せてくるわんちゃんもいます(笑)
ぜひ、時間が許す限りわんちゃんを撫でてあげましょう◎
●おねだりをしている
普段、わんちゃんに「ごろーん」と言うとお腹を見せるトレーニングをしている飼い主様もいらっしゃいますよね。そのようなトレーニングを日ごろから行っているようでしたら、「お腹を見せる=おやつをくれる」と学習しているからこその行動かもしれません!
もちろん、「可愛いわんちゃんのおねだりなら…」とカロリーやわんちゃんの健康と相談しておやつを与えるのもいいでしょう。とはいえ、いつも許してしまうとかえって我儘(わがまま)さんになってしまうこともあるので、頻度には注意しましょう。
お腹を見せる2つの消極的な理由
●降参(服従)のサイン
目を逸らしたり、しっぽを内側に巻き込みながらお腹を見せていたら、それは降参のサインかもしれません。
例えば、イタズラをしてそれが飼い主様にバレて怒られたときに見かけます。中には、バレる前からお腹を見せるわんちゃんもいます。ちゃんと反省しているサインなので、寛容に許してあげてくださいね。
小さくしっぽを振りながらお腹を見せていた場合は、「こうすれば許してくれる…」と期待している可能性も…!わんちゃんも、人間と同じように賢い生き物なのです(笑)
●緊張している
環境が変わったり、はじめての人やわんちゃんと会ったときにお腹を見せていると、緊張のサインかもしれません。例えば、相手の身体が大きかったり、威圧感を感じてしまうと、萎縮や緊張のあまりお腹を見せてしまいます。
「自分は敵じゃないよ」「何も害はないよ」と伝えたいサインと言えるでしょう。
お腹を見せるその他2つの理由
●涼むため
わんちゃんのお腹には被毛がないため、体温調節をするのに役立ちます。お腹に風が当たるようにもなりますし、開放的な格好なため熱気を放出することもできます。
もし夏の時期にお腹を見せているようでしたら、「暑い」のサインかもしれませんので、室温管理ができているか確認しましょう。
●何も考えていない
先ほど、わんちゃんがお腹を見せるのはボディランゲージであるとお話しました。しかしその一方で、何の考えもなしでお腹を見せるわんちゃんもいます。中には、ただ眠る態勢をとっているだけの場合もあります。
無防備になっても安全な環境があってこその行動とも言えますので、信頼関係が築かれているサインでもあります◎
“お腹を見せる”という行為だけで、さまざまな理由があると思うと、なんだか面白いですよね。普段のふとした仕草に、わんちゃんの感情が隠されているのです!
もし、消極的な感情が垣間見えたようでしたら、わんちゃんとスキンシップをとるなどして、安心させてあげましょう。