通り過ぎていった「未来になれなかったあの日々」へ
今朝も家事をしながら音楽が聴きたいと
「Alexa 〜」と声をかけてみるも、聴きたい音楽は一向にかからず、最近は彼女と会話がうまくいかない日々だ。トホホ。
「Alexa、ポップしなないでの楽曲を再生して」
「はい、あなただけのカスタムミックスを再生します。」
そして、流れ出したのは
「つまんないことをやれ!!つまんないことをやれ!!」
Jacōz Theremicht(読:ヤコーズテルミヒト)の楽曲「ガバージュ」であった。合い言葉はトキメキといくはずが、つまんないことをやれと叫ばれる始末。流石にAlexaの前で爆笑してしまった。そんな訳で家事をする手を止めて結局音楽を聴き込む。すごくいい曲だよな。悲しさや虚しさ、怒りを音楽に昇華し、感情を揺さぶってくる。デビュー作でこの出来なんだから、ここから更に凄い音楽を創ってくれるんじゃないかって期待しちゃうね。ボーカル・ギターの山本さんってpegmapの山本さんだしね。
音楽が呼び水になる。記憶がずいぶん昔に帰っていく。pegmapの思い出は、私にはSyrup16gへと繋がる。五十嵐さんの復活ライブもといSyrup16gの復活ライブのNHKホール。そのライブに私もいた。ライブ自体は興奮もしたし、困惑もしたし(相変わらずの新曲祭り)、でも思い出に確かに残る一日だった。そもそもチケットが抽選から外れて絶望していた時に、フォロワーにチケットを1枚譲ってもらえたお陰で観れたのだ。
結局その方とはそれ以来一度も会ってないし、その日もライブの感想を帰り道に話しただけだった。だけど、彼女がpegmapのサイクロンのライブに行った話を聞いて真底羨ましがったことを覚えている。だからpegmapのことを思い出すと自然と彼女の顔が浮かぶ。優しそうで線の細い、きっと真面目で傷つきやすい人なんだろうなと思う顔。吐く血で歌われている2番線に乗って帰る彼女のような人だった。
あの人も音楽に救われた人だったんだろうな。
ライフステージが変化し、ライブもイベントも、なんなら友達との飲みの誘いさえも二つ返事で行けなくなってしまった。家族は大切だが、時々さみしくなる。
学生時代に理想として描いた青写真とはまるで違う生活を今日も送っている。たられば、時々夢を見る。思い出もこんな具合に突然襲いかかってくるときがある。
それでも絶望しないのは、ちっぽけな希望と愉しみを大切にして生きてやることで、未来になれなかったあの時の私や彼女に向かって「ざまあみろ」と言ってやりたいんだ。そっちだけが正解じゃない、こっちが生きている世界線だって正しいんだと見せつける。今が最高!とまでは言い切れなくても、今だっていいもんさ。まだまだ未来にやってやりたいことがあるんだ。まだまだ死ねないね。
あの日の私にも彼女にも言ってあげたい。pegmapは確かに解散した。でもJacōz Theremichtは凄いバンドになるよ。愉しいことや嬉しいことはまだまだあるよ。なんならSyrup16gがFUJI ROCKに出たしね。だから生きていてね。余計なお世話だボケが!って怒るぐらい元気なら尚いいね。
希死念慮は大切な感情だが、それでも生きることは辞めたくないんだ。私は言い続けることにするよ。
これからやりたいこと
●Jacōz Theremichtのライブに行く
●ポップしなないでのライブに行く
●LUNKHEADのライブに行く
●時速36kmのライブに行く
●amazarashiのライブに行く
●ラジオ漫画犬のイベントに行く
●コミティアに行く
●小説を書く
●ゲームをやる
●土日に軽く呑みに行けるようになる
●資格を取る
●漫画感想文を書く
●コアラマットレスに寝てみる
●子どもとだけで旅行
●夫婦だけで旅行
●楽器をなにか一つ出来るようになる
ともかくやりたいことは言うだけ言ってみるもんだ。