晩秋の 人肌恋しい夕暮れに 冬の使者たる 白鳥が翔ぶ
新生姜 君が作りしシロップに 身も心ろも ポカポカになる
新聞の オープン投信見る度に ▼△マークに 一喜一憂
しんしんと 冷え込む朝に窓見れば 山茶花の葉に 粉雪積もりぬ
空見上げ 満天の星 眺むれば 青白きシリウス ひときわ光る
眺むれば 赤き夕日が 沈み行く 山の稜線 赤々と燃ゆる
仰ぎ見る 西の空に 白鷺が つがひで帰るは 終の棲家か
晩秋の 庭に落つるは 山茶花の 白き花びら 冬は来るにけり
検診の 待機時間に 短歌を詠む 愚作駄作が 次から次と
霜月の 凍てつく夜に 満月が 青白き光が 夜の静寂に
霜月は 村の鎮守の 秋祭り 祭囃子に 心が躍る
冬支度 収穫終えし 菜園の 残渣片付け 冬近づきぬ
十日夜 東雲の空 照らしたる 弓張月が 夜の静寂に
朝方の 車の屋根に 初霜が 季節は移ろい 冬へと変わる