ピアフ
2022.03.03
昼公演
シアタークリエ
エディット・ピアフの人生。
なんか、もう。。圧巻でした。
大竹しのぶさんに釘付けでした。
⚠️ネタバレ含みます。
その言葉通り、その時、その時の感情が全部乗っかって、ものすごいパワーを放っていた。
年を重ねることで、愛の深みが増していって、
東宝演劇部さんのtweet見た瞬間「好き!!!!!」ってなって楽しみにしていた場面
https://twitter.com/toho_stage/status/1497811082206797826?s=21
「わからない。…それが幸せだから。」
愛する人のそばにいる、それが幸せ。
テオの純粋なピアフへの愛が素敵すぎて。
十字架のペンダントをつけたピアフ。
作品では描かれていなかったが、彼女は3歳から7歳にかけて角膜炎が原因で目が見えなくなっていましたが、祖母のもとで働く娼婦とともにリジューのテレーズへ巡礼を行った後、奇跡的に視力が回復。
このことがきっかけとなり、彼女はキリスト教への深い信仰心を持ち、そのしるしとして十字架のペンダントを身に着けるようになったそう。
生きていくうちで、最愛の恋人の死、愛してくれる人がいても孤独を感じ続けて、麻薬と借金に溺れ、癌に侵され、精神的にも身体的にもボロボロだった時に、愛の本質、神様がそばにいてくださることを改めて知った。
いつも近くにいたのに、見えなくなっていた神様の愛を、テオが思い出させてくれた。
またそれだけでなく、髪を整えてあげるその行為は、麻薬や闘病生活によって弱ってしまった姿を見たらビックリするだろうと自らを卑下していたピアフに、女としての喜びも湧き上がらせてくれたことだろう。
ピアフを愛おしむテオの表情、声、行動、心遣い、全てが愛だった。
ピアフのために昔話を聞かせてあげるトワーヌ、ピアフの手を握りながら一緒に話を聞くテオ、そして親友の話を微笑みながら息を引き取ったピアフの姿がもう、切なくて、愛おしくて、、。
楽しかったことも、苦しかったことも、それらをすべて経験してきたからこそ、テオに出会えた。神様のもとに立ち帰ることができた。それだから、神を忘れていた自分を捨てて、新しい人生を歩もうとするピアフの決意が♪水に流して から感じられる。
26歳でピアフのすべてを愛したテオの決意。
ピアフの死後、彼女が麻薬のためにおった多額の借金を、テオが独力ですべて返したことも愛でしかない。
テオ・サラポの芸名の「サラポ」は、彼の母国ギリシャの「サガポ(私は君を愛する)」のフランス語での発音であり、ピアフ自身が選んだ。
本当に愛でしかない。
ピアフとテオ中心に思ったこと、感じたことをダーっと書いたけど、貧しい時も富める時も、昔からずっと一緒にいてくれたトワーヌの存在も大きかったし、ピアフの人生を彩る人々を変わる代わり演じたみなさんも素晴らしくて素晴らしくて。
小学生の頃に見ていた彩輝なおさんを目の前にして、お変わりなくカッコよくて、足の組み方だけでもお美しくて感動でした。姉と一緒にVHSでベルばらとジャワの踊り子を見ていたことを思い出して懐かしい気持ちになりました。
今度WOWOWさんで、エディットピアフを題材にした映画が放送されるそうなので、そちらも楽しみにして作品にまた浸りたいと思います。