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夢日記862 ~ 始まらない授業 ~

 ジャージからスーツに着替えて次の授業に向かおうとしていたとき、予鈴が鳴った。私はまだ時間があると思っていたので、スーツを途中までしか着ておらず、慌ててスーツを着た。その結果、チャイムが鳴ってから職員室を出ることになってしまい、私は慌ただしく教室へ向かっていった。
 教室に向かって階段を上がっていると、私の目の前にいた2名の先生が驚いたような声をあげた。見てみると、リスのような生き物が廊下を駆けまわっており、その生き物は廊下の奥に向かって走って行った。私は「そのうち、どこかにいくだろう」と思っていたが、その生き物は廊下の奥で止まって、動かなくなった。私は、サッサとその生き物を追い出そうと思って近づいた。すると、その生き物はいつの間にか巨大化しており、大型の肉食獣のような雰囲気を漂わせていた。私を含めてその場の教員らは非常に動揺したが、廊下の奥の階段から見知らぬ男性が姿を現して、その生き物を抱きかかえて去っていった。
 とにもかくにも難は去ったので、私は教室に向かおうとした。しかし、「教室に行くのが遅かったから」ということで、私は何名かの先生からの罰を受けることになった。そして、私を含めた数名の先生が横一列に並ばされて、順番にことばを言っていく流れになった。普通なら反省の弁を述べるところだが、私の隣にいたS先生(20代・男性)が、先ほどの生き物について「犬がいてビックリしましたね!」などと笑顔で言った。それを聞いたM先生(50代・女性)は「そんなのは関係ありません」と言って、真顔でS先生を叱った。私は、M先生のその雰囲気に腹が立ったので、すぐさまこう冷たく言い放った。

「私は犬がトラウマなんです。子どものころに、友だちが太ももを噛まれて大流血したので。」

 M先生は返すことばもなかったのか、黙った。その直後、私の右隣にいた見知らぬ男性教師が「ドラクエをやってきたので、授業の準備は順調です」と意味不明なことを言った。
 そうこうするうちに、かなり時間が経ってしまったので、私はガマンできず、教室に向かおうとした。すると、ここで唐突に、研ナオコら数名によるダンスショーのようなものが始まった。我々はガマンしてダンスを見ていたが、私は不満たっぷに大声で叫んだ。

「週1時間の地理の授業なので、試験まであと3時間がないんです! 誰かが授業を組んでくださるんですか!?」

 さらに、私は「私は授業に行きまーす!!」と叫んで、教室に向かった。しかし、教室に向かって走りながら、自分が教科書や授業プリントなどをすべてどこかに置いてきてしまい、手ブラであることに気づいた。それでも、私は教室に向かって走り、慌ただしく教室に駆け込んだ。生徒たちは、机を円形に並べて、自習のようなことをしていた。彼らは、私が来たことに気づいて、机をもとに戻し始めた。私はそのとき、生徒たちの中に3名ほどの専任の先生が混じっていることに気づいた。どうやら、私が来るまでの間、その先生方が生徒たちのめんどうをみてくれていたようであった。私は、その先生方にお礼を言おうとしたが、彼らは不愉快そうな表情を浮かべながら、無言で教室を出ていった。
 去っていった先生方のただならぬ雰囲気に動揺しつつも、私は授業を始めようとした。ところが、私が授業を始めようとした瞬間に、中3のAさんが言った。

「魚って、ほんとうにだいじょうぶなのかと思うんですよ。汚いと思うんです。」

 私は、このように答えた。

「まぁ、海が汚いからねぇ。たしかに、そう思ってしまうかもしれへんね。」

 私は続けて、「とはいえ、海には浄化作用があるからだいじょうぶだよ」と言おうとした。しかし、私がことばを発する前に、Aさんは見知らぬ海洋生物の名前を挙げて「知ってます?」と聞いてきた。私が動揺する中、Aさんはニコニコしながら、皆にその生物について語り始めた。早く授業を始めたいのにそのような状況に陥り、私はどうしてよいかわからず、呆然とした。
                             < 完 >

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