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真実

真実

目的地→新宿の昭和30年代に建てられたSFチックなマンション→痕跡がステッカー一枚→存在が確認できない→膝から崩れ落ち、リノリウムの床に泥のように沈んでいた→管理人現れ『救急車呼びますか?』→『救急車読んで下さい』→救急病院→『血糖値90。異常なし』→『では何故我が四駆(しく)が動かないのだ?』→点滴二本→異常見あたらず。手の施しようがない。面倒くさい。身柄を他に移す。→パーポー→警察官四人それぞれ右手右足左手左足をつかみ空に浮かせて移動させていく→警察官笑いに笑う→『笑わないで下さい!』→『無理言うな、笑うわさ、そりゃ』→『それはそうです。では、私も笑います』→パトカーの後席→『これは薬の影響で動かなくなったみたいだな、先生からそう聞いた』→『では、貴方の力で動かして下さい』→『では、こうしよう。君には二つの選択肢を与える。そのうち貴方の都合の良い方を選べ』→『1:知り合いをここ代々木に呼べ』→『2:自分の足で歩いて名古屋へ戻れ』→『3:這ってでも品川へ行く』→『そりゃ迷惑だ、ま』→『続けなくとも良い、理由は理解できている』→コンソールのデジタルクロックに目をやる→PM:2:07→そろそろ帰りたくなる時間帯だ。もうココには用はない。びた一文たりとも東京にくれてはやらず、さっさと名古屋へと戻る。苦し紛れのアイロニー。今日、魔界都市東京をだました男。そして、今日、魔界都市東京にだまされた男。もう良い。もうすでに私は二つの機関を騙している。そいつらを私の焦燥感と虚無感と閉塞感を三つ巴にしたプラグマスタにすでに巻き込みずみだ。もう十分だろう→『う、動いた!右足が動いた!』→『本当だ!ひ、左足はどうですか!』→『大丈夫です!歩けそうです!代々木の駅に向かって下さい!』→『はい、今すぐに!』→後部左側のドアノブを引き、ゆっくりと左足を出し、同じく右足を地面について両足で立ちつつ、車内にいる警官の前で一、二歩歩いてみせた。→『あ、歩ける。歩く事ができる!』→『やったなおめでとう!両手で握手しよう!』→『それは遠慮させていただきたい。貴方のその姿勢でそれを行うとなると、四足歩行になってしまう』→『(それでは私の嘘がばれてしまう)』

条件:1 このカウンセラーはいつの時点から途轍もなくもまた酷く醜悪な嘘をついていたか答えよ。
条件:2 『私は生まれてこの方、一度も嘘をついた事がない。これが大嘘だ』

出力:1 (null)

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