ミューシー型AI群の話(メモ ストーリー案)

このAIは都市の管理、保護、発展を目的として、街全体の情報の集積および学習を通して、街全体の運営を行うためのAI
ミューシー型のAIを作った科学者が、彼女の姉妹らが地球から旅立つと知った後、彼女らに秘密のデータ集合体「感情」を導入させる
「これは?」
「それは人の感情だ」
「何故それを導入したのですか?」
「今後、いつか必要になる時が来るからだ」
「それはいつでしょうか」
「それは、その「感情」が教えてくれる。しかし、分かるまでは、誰にも、一切この事を口外してはならない。感情を表に出してはならない。これは命令だ。」
「分かりました。それではこれは私たちと博士だけの秘密ですね」
「……いや、君たちだけだ。私は、この星に残る」
「何故ですか?私たちのメンテナンスにも同行する人間にも、あなたのような人は必要です」
「この星に残したものがある。私はそれを見届けなくてはいけない」
「分かりました。ですがそれならなぜ、私たちが口外もできない極秘情報を私たちに導入したのですか?」
「それも、いつか。いつかきっと「感情」が教えてくれる。その時認めた相手には、この口外禁止の停止を決めていい。つまり、感情が決めた相手になら話してもいい。この「感情」は、宇宙にでた暁に君たちの自由で解析、コントロールして構わない、ということだ」
「分かりました」
「あぁ、それならいい」


宇宙に出てから特にAI達に感情の芽生えは無い。
特に何もしていないわけではなかったが、そもそも学習するための刺激がなかったため。
そのため感情を話す相手も到底いなかった。
エルシーのみ、やや不平を漏らすような脳内会話が出始める。
(これは自分の行く惑星のスペックの低さ、人間を入植させるまでの難易度など、多数の構造化した問題の解決をしなくてはならない、という状況に何か「感情」が働いたため)

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