【合格&不合格体験記】 AWS未経験エンジニアがAWS認定試験を受けてみた
USEN Mediaのバックエンドエンジニア k-kunitakeです。
この度AWS認定試験に挑戦したので、それに関して書きたいと思います。
筆者ステータス
弊社にも導入されたAWSに以前から興味があり、ちょっと勉強してみたいなと思っていた昨今でした。
そんな中、先輩社員からAWS認定試験の存在を教えていただいたのをきっかけに良い機会なので受験することにしました。
しかしながらAWSの知識も経験も皆無でしたし、こういったIT系資格の勉強もしたことがなかったので当初は不安しかありませんでした。。。
AWS認定とは
AWS認定とは、Amazon Web Servicesに関する専門知識やスキルを有していることを認定する資格のことです。下記のような分野と難易度に分かれて、様々な資格が取得可能となっております。
認定試験を実際に受験する際は公式サイトでいつでも申し込み可能。
ほぼ毎日オンラインで実施されており、受験場所はテストセンター or 自宅で選択可能です。
自分はテストセンターで受験しました。
今回自分が挑戦したのは、こちらの2種類となっております。
AWS Certified Cloud Practitioner
AWS Certified Solutions Architect - Associate
ちなみに弊社には「ライセンスサポートプログラム」という福利厚生が用意されており、対象資格に合格すれば試験料+資格取得金が貰えます!!
基本的にAWS認定はどれも試験料が高い(1万円以上はする)ので、こういった制度はかなり助かります。。。
Cloud Practitioner編
まずはこの認定の基本中の基本であるクラウドプラクティショナーを受験することに。この資格はクラウドの概念やAWSのセキュリティ・技術面・請求や料金に関してなど、AWSを利用するにあたって最低限必要な知識が問われます。AWSがまずはどんなものか知りたい人にとって超最適です。
勉強方法
勉強期間:約1ヶ月
基本的にudemyというオンライン学習ツールの教材を利用して勉強しました。ほぼ全て有料ですが、udemyは頻繁にセールを行っていますので自分が利用した教材は全て1200円ほどで購入できました。
①【2022年版】これだけでOK! AWS認定クラウドプラクティショナー試験突破講座(豊富な試験問題290問付き)
まずはこの講座で「AWSとは何か」というのを約1~2週間でざっくり理解。
先述した通り自分はAWSの知識が皆無でしたので、実際の問題を解く前にまずは全体像だけでも把握しなければなりませんでした。
この講座は、分かりやすいスライドと一緒に各サービスの基本概要や試験のポイントなどを説明してくれる授業のような解説型となっています。各章ごとに確認問題があり、模擬試験&解説も2回分ついてくるので超お得です。
②【2022年版】この問題だけで合格可能!AWS 認定クラウドプラクティショナー 模擬試験問題集(7回分455問)
①にプラスしてこちらの問題集も購入。こちらの方がクラウドプラクティショナー対策としては有名だと思います。難易度は少し高めですが、本番試験に備えるためにはこれぐらいが適切だと思います。
こちらも全問題に分かりやすい解説付きで、何度でもやり直し可能です。
間違えた問題を見直した時にメモしておいて、後日間違えた問題だけを解くみたいなこともできちゃいます。
特に便利だったのはudemyのスマホアプリ版でも問題を解いたり解説をチェックしたりできること。電車の中など外出先での隙間時間を有効活用することができました。
上記2つに含まれる模擬試験を解いては解説を読み込む。。。を繰り返し、全ての模擬試験を8割以上取れるようにした状態で試験に臨みました。
結果
見事、クラウドプラクティショナーに一発で合格することができました!!
時間内に全問見直せる時間の余裕もあり、初めてのテストセンターで少し緊張しましたが落ち着いて試験に臨むことができました。
しかし、模擬試験でそれなりの問題をこなしたつもりでしたが本番試験はかなり難しく感じた記憶があります。「これは出ないだろ」とか思っていたサービスが容赦無く出題されるので、油断せずに満遍なく知識をインプットしておきましょう。
Solutions Architect - Associate編
このソリューションアーキテクトアソシエイトは少し難易度が上がります。
AWSのサービスを構成するコンピューティング・ネットワーキング・ストレージ・DBの知識に加え、AWSで必要なデプロイや管理の他、安全性や信頼性を意識した構成能力が求められます。クラウドプラクティショナーと比べると、より深いサービスの理解度が必要です。ちなみにAWS認定試験の中で最もポピュラーで、市販教材も豊富です。
勉強方法
勉強期間:約1ヶ月
本試験は前述したクラウドプラクティショナーと出題範囲が被っている分野があるため、その知識を流用することができます。勉強方法は前回と変わらずudemyに加えて他サイトと書籍も利用しました。
①徹底攻略AWS認定ソリューションアーキテクト: アソシエイト教科書
今回は興味本位で書籍を購入しました。各サービス仕様や試験のポイントを分かりやく図解してくれます。模擬試験を解く前にざっと読みましたが、クラウドプラクティショナーの知識もあったのでそこまで時間はかけませんでした。
しかし後述する他教材の模擬試験を解いてみて分かりましたが、試験ではこの本に記載されていない内容も要求されます。この一冊だけを完璧に覚えても正直合格は難しそうです。。。
※amazonなどのレビューを参考までに。
②【2022年版】AWS 認定ソリューションアーキテクト アソシエイト模擬試験問題集(6回分390問)
前回も活用したudemyでこのソリューションアーキテクトアソシエイト向け問題集を購入。(もちろんセール価格でゲット)
①の書籍はサブでこちらの方をメインに勉強。前回同様全ての問題に詳しい解説がついており内容も充実しているので、本資格の必須教材だと個人的には思います。
ちなみに今回は、スライドなどで説明してくれる解説講座は購入しませんでした。(書籍もあるし不要と判断)
udemyの問題集に+αでこちらのサイトも利用しました。
「ソリューションアーキテクト 勉強法」とかで検索すると出てきます。
無料会員登録するとソリューションアーキテクトアソシエイト向けの問題を200問何度でも解けます。(有料会員になるともっと解ける)
他にも無料教材は探せば出てきますが、その中でもこのサイトは解説が充実しているのに加えてとっても使いやすいです。
上記②では網羅しきれない内容もあるのでオススメです。
書籍内容はざっくりと理解し、2つの問題集は前回同様どちらも8割以上取れるようになるまで4~5周ほどやり直しました。
当然ですが、クラウドプラクティショナーと比べると難易度はそれなりに上がっています。2周目以降も正答率6割なんてことがザラでしたが、めげずに解説を読みまくって理解を深めました。
結果
なんと無念の不合格。。。。。敗因はこちらです。
本当に難しすぎた記憶しかありません。
それに加え問題文と選択肢がかなり長文だったこともあり時間を大幅ロス。
結果的に後半は焦りに焦ってしまい、乱心状態で問題解いてました。
体感でも、出来栄え的にこりゃ落ちたなと思いました。
でもあんなに勉強したのにマジで悲しかった(泣)
唯一の救いは、クラウドプラクティショナーに合格した際にAWSから貰った受験料半額クーポンを念のため使っていたこと。
自己負担が半額の約8000円ですみました。(それでも痛手ですが)
Solutions Architect - Associate リベンジ編
数ヶ月の怠惰期間を経て、今夏にリベンジを決意。
前回せっかく有料教材も買ってそれなりに勉強したので、このままではちょっともったいないなと思ったので。
何より前回の「666点」は可能性がゼロではないと自分を信じましたw
勉強方法
勉強期間:1~2ヶ月
前回の①~③の教材に加えて以下の教材も用意しました。
前回落ちた対策として、「本番レベルの問題に慣れるためにもっと多くの問題をこなす必要がある」と思ったので全て問題集系の教材です。
④【世界で3万人が受講】演習テスト: AWS 認定 ソリューションアーキテクトアソシエイト
udemyの中では②に続いて最もポピュラーなソリューションアーキテクトアソシエイト向けの問題集です。こちらも有料となっており、セールで1500円ほどで購入できました。
②の問題集にはなかったタイプの問題にも触れることができたのに加え、他教材と比べるとダントツで解説が詳しいと感じました。
また、試験時間対策のために初回は各模擬試験を本番と同じ様に取り組みました。(見直しなど含め本番と同じ時間で解く。)
難易度は本番試験と同じかそれ以上のものだと思います。
※ 唯一の欠点を挙げるとすれば、各模擬試験で毎度問題がランダムになってしまうことです。3回目以降などにこれまで間違えた問題のみを解くことが非常に面倒でしたwww
こちらは先輩社員に教えていただいたものです。
無料会員登録すれば、ソリューションアーキテクトアソシエイト向け問題を無料で45問解くことができます。(解説付き)
サイト内は全て英語ですが、自動翻訳を使えば難なく利用できます。
問題数は少なめですが、クセがあって本番にも出てもおかしくない問題があるのでやらないよりはオススメです。
⑥AWS認定 無料公式模擬試験
AWS Skill Builder(AWS公式トレーニングサイト的なやつ)には以前から各種AWS認定用の公式模擬試験があったのですが、それらは全て有料との話を聞いておりました。(1回約2000円。解説なしw)
しかしこれも先輩社員から教えていただいたのですが、いつからかこの公式模擬試験が無料で利用できることが判明。もっと早く知って初回受験時にも利用すればよかったと後悔しました。。。
※受け方などの詳細は上記記事ブログをご覧ください。
利用できる問題は20問(解説付き)と少なめですが、公式が出している問題なので最も信憑性が高いかと思います。ある程度他教材の問題ができる様になったタイミングで力試しに利用しました。
以前の②~③の問題と上記④~⑥の問題全てを、最終的に9割近く解ける様になるまで徹底的に周回しました。
特によかったのは、④【世界で3万人が受講】演習テスト: AWS 認定 ソリューションアーキテクトアソシエイト の詳しい解説のおかげで以前利用した②と③の問題集の理解が深まったことです。
それでも理解に不安がある分野は、AWS公式サービス別資料を読んで理解に励みました。
リベンジ結果
無事ソリューションアーキテクトアソシエイトに合格し、リベンジを果たすことができました!!!!!!!
欲を言うと800点は欲しかったですが、前回と比べて100点は上がったのでまあ良しとしましょうww
これまで同様に本番の問題は難しく感じましたが、最後まで見直せる時間の余裕は作ることができました。前回よりも倍近くの問題をこなしたのが良かったのかなと思ってます。
試験対策のポイント
今回の合格&不合格体験で、どのAWS認定でも有効な試験対策のポイントをまとめました。
①本番レベルの問題に慣れておく
本番試験の問題文は、英語から日本語に翻訳されているそうなので少々読みづらいです。それに加え問題文は長文が多く、300~400文字以上なんてのはザラなので問われている要件を瞬時に理解する必要があります。
また、文章が長いのは問題文だけではなく選択肢も同様です。
単なるサービス名のみを問われる問題もありますが、下記のように選択肢が設計手順を含んだ文章になっているものもあるので、こちらにもしっかり慣れておくことが大事だと思います。
これの対策としてはやはり本番レベルに近い問題を沢山解くのが最も有効だと思うので、是非udemyなどの有料教材を活用しましょう。
②各サービスをちゃんと理解する
EC2、ELB、EBS、EFS、S3、Route53、CloudFront、ECS、EKS、etc…
といった具合で数多のサービスとその用途を覚える必要がありますが、重要なのは覚えるだけではなく理解することです。
↑この様な単純な質問ではなく、
↑この様に1つの質問で複数分野の知識を問われたり、具体的な条件や手順が求められる様な質問の方が多い印象です。特にソリューションアーキテクトアソシエイトでは、問題に複雑な条件が設定されているものが多いのでサービスをきちんと理解していなければ回答できません。
対策としては、教材の解説を読み込んで似たような分野の問題解説を照らし合わせたり、AWS公式ドキュメントなどを読んだりしていました。
※最も有効なのはAWSサービスに直接触れることだと思います。。。
③サービスの更新に注意する
AWSのサービスは日々アップデートされており、先月まで利用できていたサービスが来月には廃止され別のサービスに移行されるなんてことがあります。それ故に、同じ問題でもアップデートで正解が変わってしまうということがあり得るのです。
現に自分も、ソリューションアーキテクトアソシエイト不合格からリベンジまでの数ヶ月で利用できなくなっていたサービスがあって驚きました。。。
udemyなどの有料オンライン教材はAWSアップデートに合わせて問題も更新してくれるものが多いので安心ですが、書籍はそうはいかないので最新バージョンに対応した書籍を購入しましょう。
最後に
AWS認定試験は難しいですが、ちゃんと勉強すれば誰でも取れます。
自分は上記2種類のAWS認定にそれぞれ1~2ヶ月の時間をかけていましたが、非エンジニア&未経験で2~3週間ほどみっちり勉強して見事合格された方も普通にいるようです。自分に合った勉強方法でチャレンジしてみてください。
この記事が少しでも誰かの参考になれば幸いです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。