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ドイツは日本人が多い国。チャンスがある理由。

ドイツは言語的にも文化的にも日本と大きく異なり、多くの日本人にとって馴染みの少ない国かもしれません。地理的にも遠く離れており、両国の関連性を想像するのは難しいかもしれませんが、統計を見てみると、日本とドイツには意外な関係性があることに気づきました。以下では、日本人の海外在留状況について考察し、特にドイツにおける日本人コミュニティとビジネスの現状について見ていきたいと思います。

日本人の多いい国は?

2023年10月1日現在(在留邦人推計)

国別でみるとドイツは在留邦人数で9位に位置しています。英国を除くと欧州では一番人口が多いいことがわかります。

日本人の多いいドイツの都市は?

ドイツの都市別でみると、ドイツの大きな都市に日本人が集まっていることがわかります。以下の都市はいずれも世界の上位50位に入っています。
1位 デュッセルドルフ 6,669人
2位 ミュンヘン    4,837人
3位 ベルリン     4,068人
4位 フランクフルト  3,077人

(参考までに、都市別上位5位は、ロサンゼルス 64,457人、バンコク 51,407人、ニューヨーク 37,414人、上海 37,315人、ロンドン 32,487人。どれもよく耳にする国ばかりで納得ですね。)

ドイツに進出している日系企業数は?

ドイツに進出している日系企業拠点数(2023年10月1日現在)
ドイツ全体    1,947社
(ミュンヘン    744社)
(デュッセルドルフ 637社)
(フランクフルト  304社)
(ハンブルク    139社)
欧州の中でドイツの拠点数がトップとなっています。2位は英国928社、3位はフランス820社となっている。経済面においても日本との関係が深いことがわかります。

参考 海外に在留している日本人は?

参考までに海外に出ている日本人はどのくらいいるのか見てみましょう。以下表は1989年から2023年までの長期滞在者及び永住者合計の推移です。全体として、海外在留邦人は2019年のコロナ前までは右肩上がりの上昇傾向にあったことがわかります。2019年以降、長期滞在者数は減少していますが、永住者の数は年々増加していることがわかります。これからも海外永住者はどんどん増えてきそうですね。

2023年10月1日現在(海外在在留邦人推計推移)

最後に

ドイツは欧州で最も日本人人口が多い国として際立っており、これはドイツ市場に参入する日本企業の数が多いいことからもわかります。米国や中国のようなレッドオーシャン市場に比べ、ドイツはまだブルーオーシャン市場(日本人人口の観点で)なのではないかと感じています(今がチャンス?)。日本企業にとっては、ドイツの強い経済力、欧州における戦略的立地、強固なインフラは、欧州に拠点を築きたい日本企業にとって魅力的な目的地となっていることは間違いないでしょう。
これから日独間の文化交流や協力関係がより深まり、我々日本人がドイツで成功するチャンスが増えると良いですね。

出典 : 海外在留邦人数調査統計|外務省


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