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肌を変える「乳液クレンジング」のすすめ


今日は私が最近実践しているメイクの落とし方、「乳液クレンジング」についてご紹介をしていきます。

乳液クレンジングとは、その名の通り乳液でメイクや汚れをオフしていくクレンジング法のことです。

この方法は、「角層のラメラ構造を守りながら、汚れを優しくオフしていく方法」で、非常に肌負担の少ないクレンジング方法です。

・慢性敏感肌の方
・慢性乾燥肌の方
・慢性的な肌トラブルに悩む方
・クレンジングによる肌負担が気になる方

などにおすすめの方法になります。


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私は今までも、「スキンケアで最も重要なのは落とすケアである」という発信を何度となくしてきましたが、肌に負担なく汚れを落とす方法として、現時点で行き着いている最終的な答えがこの「乳液クレンジング」です。

ビニール肌にお悩みの方にもぴったりの方法になりますので、是非とも試して見て下さい。

乳液クレンジングの方法




まずは、乳液クレンジングの方法について、ご紹介をしていきます。


①メイクをしている状態のお肌に乳液をたっぷりのせる。

point:
✓普段のスキンケアの量の数倍、たっぷりと乳液を取る。(大きめのさくらんぼ大位)
✓肌に乗せる前に掌全体に馴染ませ、顔を掌で覆い優しく肌に乳液を乗せていく。


②肌の全体に乳液を乗せ、30秒〜1分放置。汚れがほんのり浮かんで来るのを待つ。

point:
✓くるくるしたり、擦る必要はない。
✓肌の元の色が見えなくなるぐらいまで、たっぷり乳液をつける


③ティッシュを顔の上に乗せ、軽い圧で肌に密着させ、ティッシュにその乳液を吸い取らせる感覚で落としていきます。

point:
✓ティッシュでゴシゴシこすらないこと
✓汚れが落ちきらない場合は何枚かティッシュを使う


以上が乳液クレンジングのやり方です。

(実はこの乳液クレンジング、お水で洗い流す必要がないため、プロのヘアメイクなども撮影の現場でよくやるテクニックのようですよ。)

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乳液クレンジングの後は、洗顔料でサッと顔を洗うことをお勧めします。(極度の乾燥肌の方や、殆ど汚れがない方は、このままスキンケアに移っても問題ありません)

乳液クレンジングで、ファンデーションなども8割程度は落とすことができますし、メイクが薄い方(下地・パウダーのみ)であれば、殆ど汚れ残りは気にならないかと思います。
たとえ汚れ残りがあっても、その後の洗顔で汚れがきちんと取れていくので問題はありません。

おすすめの洗顔料は、以前からご紹介している「アミノ酸系界面活性剤」を使用している洗顔料です。


乳液がメイク汚れを落としてくれる理由


それでも、「本当に乳液でメイク落ちるの?」と思った方もいると思うので、ここからは「なぜ乳液がメイクを落としてくれるのか」っていうことについてお話をしていきたいと思います。

それは、乳液の成分の構成が、クレンジング剤(特にオイルクレンジングやバームクレンジング)がメイクを落とすメカニズムと似ているからなんですよね。
詳しくご説明していきます。

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市販されているオイル・バームクレンジングは、油と界面活性剤をメインとし作られています。(物により一部水性成分が配合されていることも有)

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オイル・バームクレンジングを肌に乗せると、油汚れが浮き、その後水を馴染ませると白く変化しますよね。これは、水と油が混じった「乳化」の状態です。
そして、乳化したクレンジングを水ですすぐことで、クレンジング剤がするんと肌から落ちていく、というメカニズムなのです。

一方で、乳液は、水・油・界面活性剤で構成されています。

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既にお気づきの方も多いかもしれませんが、これは、オイルクレンジングとかバームクレンジングが乳化している状態のものに近いのです。

クレンジング:油・界面活性剤+水を加えることで乳化
乳液: 水・油・界面活性剤

このことから、「乳液は、オイルクレンジングやバームクレンジング剤が乳化している状態に非常に近い」ということが言えます。

そのため、乳液を肌に乗せると、乳液内の油分とメイク汚れが親和して、優しくメイクが浮いていく感覚があるのです。
もちろん、オイルクレンジングなどに比べると、メイクを落とす強さはもちろん弱いですが、ある程度の油汚れを浮かせてくれる効果はあります。


ただ、普通のクレンジング剤と違うのは、乳液は既に乳化している状態のものになるので、水ですすいでも肌からするんと落ちていかないこと。ここが普通のオイルクレンジングと違うポイントです。
そのため、私はティッシュで吸い取るということを推奨しています。

✔︎乳液の成分構成は、オイルやバームクレンジングがメイク汚れを落とすメカニズムに似ている。
✔︎ただし、水で洗い流す事ができないため、ティッシュでの吸い取りを推奨。


ジェル・ミルククレンジングと乳液クレンジング、どちらが肌に優しいか


クレンジングには、オイルやバームだけでなく、ジェルやミルクタイプのクレンジングもありますよね。

「ジェルやミルクのクレンジング剤でも、乳液クレンジングと同じくらい優しいのでは?」との疑問を持たれる方も多いと思うので、こちらについても、簡単に解説をしていきます。

結論、ジェルやミルク状のクレンジング剤は、乳液とは成分構造が全く異なります。ジェルやミルク状のクレンジングは、界面活性剤の量がとても多いのです。

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ジェル・ミルクタイプのクレンジングは、基本的に界面活性剤の力で汚れを浮かせるタイプのクレンジング剤です。
そのため、人によっては多量の界面活性剤が肌への刺激となる可能性もゼロではないので、一概に肌に優しいとは言えません。
そのため、敏感肌・乾燥肌の方は毎日使用するのは控え、代わりに乳液でのクレンジングをお試しすることを推奨します。

しかし、先ほどの説明の通り、ジェル・ミルククレンジングは、多量の界面活性剤のお陰で、水でさっぱり洗い流す事ができます。ここはやはり乳液クレンジングにはないメリットと言えます。

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乳液クレンジングを始めた私の肌の変化




私はここ数年、市販のクレンジング剤をほとんど使わず、乳液でメイクを落としています。
元々乾燥肌で赤みなども出やすい肌でしたが、乳液クレンジングを始めてから、本当に肌の負担が減り、肌トラブルも減りました。

そもそも乳液自体が保湿成分とかたくさん入っているし、スキンケア用品として売られているものですよね。
なので、乳液自体を肌につけることに抵抗感が全くないんです。乳液クレンジングした後の肌は、乾燥感などが全くなく、本当にふっくらと仕上がります。

・クレンジングの肌負担が気になる方
・慢性敏感肌・乾燥肌の方
・ビニール肌の方
・メイクが薄めの方

は、是非とも乳液クレンジングを試してみてください。

推奨のおすすめ乳液


ここからは、乳液クレンジングにオススメの乳液をご紹介していきます。

基本的には、お手持ちの乳液であれば何でも構わないのですが、たくさんの量の乳液を使用するので、なるべくプチプラの方が良いと思います。

また、先ほどもご説明の通り、メイクを落とすためには乳液の中の油分が鍵となりますので、ジェルのようなみずみずしい乳液よりは、油分多めのこっくりとした使用感の乳液の方が、よりメイクを落としやすいです。

私がおすすめするのは、韓国コスメホリカホリカのセラミド入り乳液

ミノンの高保湿乳液

セラミド・アラントイン(抗炎症作用)配合のキュレルの湿潤保湿乳液

お手持ちの乳液がない方は、まずはこの辺りの乳液を是非とも使用してみて下さい。

乳液クレンジングのメリットとデメリット




最後に、乳液クレンジングのメリットとデメリットをまとめていきます。

メリット① とにかく肌の負担が少ない

乳液クレンジングは、肌にとって必要な皮脂や、角層のラメラ構造を壊さずにメイク汚れを優しく落としてくれる非常にマイルドな方法なので、とにかく肌の負担が少ないです。

乳液クレンジングをした後の肌は、メイクを落とした後のお肌と思えないくらいのふっくら感を感じることができます。
「どんなクレンジングを使っても肌につっぱり感がある」という方には、ぜひともやってみてほしい方法です。

デメリット①濃いメイクは落ちづらい


先程も書いたとおり、乳液クレンジングはメイクを浮かす力は非常にマイルドなので、重ねづけのベースメイクや、毛穴にしっかりと入り込むようなベースメイクは落としづらいです。

なので、乳液クレンジングは、あくまでも軽めのメイクの方におすすめの方法であることをご理解下さい。

また、ポイントメイクはしっかりポイントメイクリムーバーで落としてから、乳液クレンジングをして下さい。


デメリット②油分でニキビが出来やすい方は注意


乳液には油分が多いので、乳液自体がお肌に合わない方も一定数いらっしゃいます。

先程ご紹介の通り、乳液クレンジングの後には洗顔料で顔を洗うことを推奨していますが、それでも乳液自体がお肌に合わない肌質の方は、乳液クレンジングはお控えいただいた方が良いかと思います。

まとめ


今回は、非常に肌への負担が少ない「乳液クレンジング」について、その方法やメリットデメリットを詳しくご紹介してきました。
現在クレンジングでの肌負担にお悩みの方、慢性的な敏感肌乾燥肌にお悩みの方は、ぜひともこの乳液クレンジングを試してみてください。

この乳液クレンジングは先日のnote「ビニール肌改善のためのスキンケア」でもご紹介している方法になります。ビニール肌にお悩みの方は、ぜひともこちらの記事も読んでみてください。


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