「オットーという男」レビュー・感想
このオヤジある意味めっちゃ日本人っぽいというか、アメリカ人っぽくないなぁなんて思っていたわけだけども。
というか、日本のフィクションにはよくこういうオヤジが脇役として出てくるんだけど、そういえばハリウッド映画ではでてこないよね?って思っちゃう。
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オットーって実は「夫」なんじゃないかって思うくらいに。
アメリカ親父とはかけ離れたイメージ?
なんて思ってたら元ネタはスウェーデン映画のこれらしい。
スウェーデン映画の方はざっと文章を読んだだけだけど、オットーはオヴェって名前だけど、奥さんの名前は同じとか、隣人の出身地は違ったりするけど、外国からの移住者でなんか確かにフレンドリーだけどいろんな意味でめげなさそうwみたいなイメージとかは踏襲してる感じがした。
スウェーデン人の友達は大昔いたけれど、ステレオタイプのスウェーデン人がどんなかんじかなんてしらんのよね。ということで、このおっさんの性格がスウェーデン人っぽいのかはわからないけど、
めっちゃ日本の頑固オヤジっぽい(笑)
ハリウッド映画に出てくるオヤジってこんなの多いしなぁ。
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最近見ている映画は友達チョイスのものばっかりなんだけど、立て続けに親世代が主人公の映画をみつつ、日本人が思うアメリカのオヤジ像ってジョージ・クルーニーの方だと思った。
え?うちの親?
どっちかとも言わずに、めっちゃオットーっぽいですけど。
っていうか、ここまで書いて気づいたけど、他にも映画見てるのになんでこれを記事に書こうかと思ったのか自分でも分からないかったけど、めちゃくちゃうちの親っぽいからかwwwwwww
日本人っぽいっていうよりも宇佐兎三パパっぽいってやつでした。
なんなら、メインヴィジュアルみたいなジャケット着てたわ(笑)
流石に神経質さは、3割減くらいだけどだいたいこんなもんみたいな(白目)
ついでに会ったことあるオヤジの同僚みんなメキシコ人のおばちゃんみたいなタイプじゃん…
思ってみれば、話を聞いてた限り好きと嫌いが入り混じってたようなずーーーっと付き合いがあった先輩だったり上司だった方(男性)も面倒見がいいおばちゃんみたいな性格って昔母が評してたけど、結局のところあのタイプで。
何かを書こうと思ったのにここまで1000文字、ネタバレこそないものの、「主人公がうちの親に似ている」という、どうしようもない且つ伝わらない内容で終わりそうなんだけれども、詳しい話はネタバレありの方で。
オススメ度は
なかなかハートフルな映画だったので、ヒューマンドラマが嫌いではないなら見て損ないって思う。
きっちりシナリオが練られてておもしろい作品だったと思う。
=====以下ネタバレあり====
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そもそもこの親父、ずっと死にたがってるんだよね。
死のうとするたびに、誰かに邪魔をされ続けて且つ、誰かを助けることになる。
助ける内容は、モノを貸して欲しいって話から人命救助まで。
孤独な主人公が何かをきっかけに、能動的に他人との交流をするようになったことによって幸せになるって話は、宇佐兎三的には一番パッと思い浮かぶのは、文法すらしらない段階でフランス語を勉強しはじめたとき、フランス語にした字幕を全部書き出して、ずっと流しながら半年かけて全部の単語を調べ切った「アメリ」だったりするんだけど。
両者に共通することは、きっかけは受動的な話かもしれないけれど、能動的に他人に関わっていかないと本当の楽しさや幸せあんてなんてないよーってあたりがテーマだと思うんだけれども。
そして能動的にかかわってない間は他人のやることなんて、基本は気にくわないし粗探しをするような結果になっていまうのだけれども。
仕事が忙しかったり、他のことで心が占められているときは、なかなかそうもできなかったりするけれど、宇佐兎三自身が今は家をどうにかしなきゃ!とかその次は自分自身もメンテしなきゃ!みたいなところで今はかなーり内向きで、noteで一方的にウダウダ言っている以外は、誘われたところへの対応でしか他人と接せてなかったりするので、自戒の念を込めて、もっと能動的に外へと意識が向けれるようにしていけるようにしなきゃなって思ってて。
ただ、外と内の意識の持ち方はどっちが多くてもそんなに良くなくて、外に向かってばっかりでもお金は入ってくるしおもしろいことも起こりやすいけどけれど休息も忘れて自分がボロボロだったり家庭に不和ができたりするし、内に向かいすぎててもビンボー一直線だしおもしろことも起きないから、両者はバランスだと思うし、両方きっちりやっていきたいよね。
宇佐兎三自体スイッチ入った方向に心が占められてることが多いから、偏りがちだし、バランス取るのって本当に難しいと思うけれど。
結局のところそのバランスがうまく取れてるキャラとして描かれてるのが、このメキシコ人ママ。
オットーが内向きな理由は、奥さんが半身不随になって献身的な介護をずっとしていたからというのが大きくて、尽くしてきた分だけいなくなってしまったら生きる意味がなくなってしまったからというのが大きいと思うのだけれども。
そこからの「解放」されて生きる目的、能動的に他者と関わっていく大切さを見出したところで、持病の話を出てくるシナリオのセンスよ。
あと蛇足的になんだけど、セットで見たらより楽しめる動画があって。
さっきたまたま見た、昨日更新のヒカルの動画のコレなんけど(昨日の動画だからネタバレ少なめにしておくけど)
初めの話としては、「人気が欲しいからヒカルの家に住みたい」って話のつもりでヒカル自身も動画を撮り始めるけれど、後半から話は一変して。
ヒカルの家に時点から、27歳の医学部卒の敏腕経営者が金銭的には成功したけど、ベロベロに酔っ払いながら「なんか満たされない」って話をしているんだけれども、当人はそれはもっと外で成功したらいいんじゃないかって本気で思っているけれど、本人も気づいてなかったその実は?みたいな話なんだけど。
本当に外と内のバランス大事って思ったわ。
ヒカルの動画なんて好みじゃないなんて人も多いと思うんだけど、この映画をセットで見ると、完全に両極端な話なのよ。というか「内」と「外」っていう表現はこの動画の方に引きづられてる。
極端なだけに、自分の生き方はどのポジションを取ったらいいか見えてくると思うので、個人的には両方見ることを強くオススメする。
そして宇佐兎三自身はぼちぼち外にもうちょい出てかなきゃなって思ったのでした。