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竹を食べる。世界を救う。
前回、「木から生まれたケーキ」を食べた話を書いたが、同じタイミングで「竹のガレット」ももらった。
「木から生まれたケーキ」と同じく、LIFULL HOME`SのLIFULL Tableというプロジェクトの商品だ。
コンセプトは「木から生まれたケーキ」と同じ。
こちらは「木から生まれたケーキ」の第二弾という位置づけだ。
第二弾の食材は「放置竹林」。近年の需要低下により竹林が放置され、さまざまな竹害を引き起こしています。「Bamboo Galette 竹害から生まれたガレット」には、パウダー状にした放置竹林の竹と笹を、24%使用。放置竹林を「食べる」という新たな用途を開発することで、地球を守る取り組みの一助になりたいと考えています」
とある。
まず私が思ったのは、
「たけのこってあんなに高いのに、なんで竹林が放置されてるの?」
だった。
私はたけのこ好きなので、季節になれば必ず買いに行く。
それも、国産の、新鮮なものをだ。
あく抜きは少し面倒だが、新鮮なたけのこは本当においしい。
以前「衛宮さんちの今日のごはんはレシピ本だという認識」という記事を書いたが、その記事でもたけのこのグラタンについて触れている。たけのこグラタンは手間をかける価値があるほどおいしいので、ぜひ一度作ってみてほしい。
なぜ竹林が放置されているのが謎で仕方なかったのだが、調べてみるとたけのこの輸入増加や、プラスチック製品が増えたことによる竹製品の需要低下、林業の担い手不足などが原因で放置竹林が起こっているらしい。
あんなにおいしいのにもったいない。
なにはともあれ、竹のガレットを食すことに。
パッケージがおしゃれ。いかにも竹という雰囲気が素敵。これが紙製ではなく竹で作られていたらもっとオシャレだったのでは(旦那さん談)。
ひとまず原材料から。
原材料にはたしかに竹パウダーと笹パウダーとある。
柚子も少し入っているようだ。
「木から生まれたケーキ」とは違い、小麦粉も使用されている。
アーモンドパウダーを使っている点は同じだが、材料自体はシンプルなようだ。
(画像の賞味期限は過ぎていますが、きちんと賞味期限内に食べました!)
監修は薬師神陸シェフ。
なんと薬師神シェフ、私と同じ1988年生まれ!ただそれだけで嬉しくなる。同時に「同じ年齢でもこんなに違う人生があるのか」と感動もうまれる。
フレンチが専門とのことなので、ガレットも期待できるだろう。
旦那さんと一緒にパッケージを開けると、見るからに抹茶色のオーラを放つ分厚めなクッキーが出てきた。
どう見ても抹茶である。
旦那さんと
「これで抹茶の味しなかったらどうする?」
などと笑いながら開封するほどだ。
ビニールから取り出したものの、香りも抹茶に近い。
竹を使用した抹茶味のクッキーなのかと思い、原材料をもう一度チェック。
やはり抹茶は入っていない。
食べてみれば違うのかとも思い、一口かじる。
ざくっとした食感。
鼻に抜ける、ほのかな青い香り。
たしかに抹茶に似ているが、間違いなく竹だ。
笹餅に近い香りだが、こちらはもっと青い。
そしてバターがよく効いていて、青さはあるものの臭くはない。
笹塩を使っているだけあって、微かな塩気がまたいい味を出している。
分厚さもあって食べ応えがある。
ただ、柚子の存在は感じられなかった。
木から生まれたケーキにはレモンが入っていて、レモンの香りもしっかり出ていたのだが、竹のガレットはとにかく竹の良さを全面に出している。
もしかすると、青臭く感じないのは柚子の効果もあるのかもしれない。
単刀直入に言うと、
「おいしい」
そう、おいしい。
食べれば食べるほど、抹茶とは別物だと感じさせられる。
木から生まれたケーキを食べたあとだったので「繊維が残ってるかな」とか「青さが強くないかな」と少々不安になっていたのだが、杞憂だったようだ。
これならまた食べたい。
調べてみると、以外に手頃な価格だった。
値段が高いとどうしても手が出しづらくなるが、この竹のガレットは税込みで1290円とのこと。
これくらいの値段なら、自分用にも購入しやすい。
木から生まれたケーキのを食べたときにも思ったが、本当に「食べることで地球を守る」取り組みをするのであれば、もっと手頃な価格帯にしなければむずかしいのではないだろうか。
私は友人からいただいたので食べているが、「木から生まれたケーキ」「竹害から生まれたガレット」を自分から買う勇気はない。
なぜなら、味の想像ができないから。
味の想像ができないから、買わないだろうし、興味は持ってもその場限りだっただろう。
まずは購入してもらうためにも、価格を押さえてほしい。
もちろん、技術や製造工程を想像すると仕方ない価格なのだろうが、買ってもらわないことには作っても意味がないと思う。
あと、可能ならもっと購入しやすいと嬉しい。むずかしいかもしれないが、イオンとかでも売ってほしい。
チャンスがあれば、竹のガレットは購入したいと思う。
プレゼントしてくれた友人、とても楽しい時間をありがとう。
ごちそうさまでした!
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