名古屋大学 宇佐美・黒川・伊藤・勝部研究室

本研究室の研究内容・研究室生活・進路など紹介していきます。<HP>https://www.material.nagoya-u.ac.jp/photonics/

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最近の記事

「太陽電池のニュースタンダードを目指した構造研究」研究室紹介Vol.6

名古屋大学大学院2年生の水谷君に研究についてインタビューをしました。 「ALL宇佐美研発!研究室独自の太陽電池づくりに向けて」 <研究テーマ> 「シリコンナノ結晶/酸化シリコン複合膜の高性能化と太陽電池応用」 シリコン系太陽電池には様々な種類があり、中でも高効率化かつ量産化が進んでいる「TOPCon太陽電池」は高いパッシベーション性能をもつ構造として研究開発の主流となっています。 TOPCon太陽電池は極薄の酸化シリコン(SiO2)層がキャリアの再結合を防ぐ一方で、薄

    • 「太陽電池のさらなる高効率化のために新素材を探索」研究室紹介Vol.5

      名古屋大学大学院2年生の大河内君に研究についてインタビューをしました。 「新素材!シリコンナノシートの作製」 <研究テーマ> 「太陽電池応用に向けたシリコンナノシートに関する研究」 現在、結晶シリコン太陽電池の中で最も変換効率の良いのは、水素化アモルファスSiと結晶Siといった異なる種類のシリコンを組み合わせた太陽電池であると言われています。 しかし、アモルファスSiの光の吸収量が多く、結晶Si(光吸収層)に届く光量が減ることによるエネルギー損失や、水素化アモルファスS

      • 「多接合型太陽電池応用に向けてシミュレーション活用」研究室紹介 Vol.4

        名古屋大学大学院2年生の伊藤君に研究についてインタビューをしました。 「シミュレーションを活用して最適な薄膜作製プロセスを探求」 <研究テーマ> 「印刷と焼成で形成したSiGe薄膜の多接合型太陽電池応用に向けた研究」 現在最も普及しているシリコン(Si)太陽電池は比較的安価に生産することができますが、Siのバンドギャップ1.12eVに対応した波長の光しか吸収できないため、理論限界効率が約29%であると言われています。 一方、異なるバンドギャップを持つ材料を組み合わせた「

        • 「画像生成AI✕転移学習の最先端技術で次世代材料をデザイン」研究室紹介 Vol.3

          名古屋大学大学院2年生の弟子丸君に研究についてインタビューをしました。 「次世代材料のデザインに向けて、材料特性とミクロ構造の関係性解明に挑みます」 <研究テーマ> 「材料デザインへ向けた画像生成AIを活用した擬似的な結晶組織の生成」 太陽電池の半導体デバイスに使用される材料としてSi(シリコン)が良く知られています。 現在、最も普及している太陽電池は「結晶Si」で、結晶Siは結晶粒一つから成る「単結晶Si」と、複数の結晶粒から成る「多結晶Si」の大きく二つに分類されま

          「プログラミング×実験で結晶成長過程を解析」研究室紹介 Vol.2

          名古屋大学大学院1年生の池田君に研究についてインタビューをしました。 「微小球結晶の結晶成長過程を解明し、より良い製造条件の発見を目指す」 <研究テーマ> 「火炎法を用いたAl2O3微小結晶球作製における結晶成長過程の解析と制御」 近年、電気・電子機器の小型化、高集積化により、機械内部で発生した熱によって温度上昇し、寿命の低下や故障を引き起こすことが課題となっています。 効率的な排熱方法の1つに、樹脂部分へのミクロサイズのセラミックスの充填があります。セラミックスは樹脂

          「プログラミング×実験で結晶成長過程を解析」研究室紹介 Vol.2

          「太陽電池のメカニズム未解明な世界へ挑みます」研究室紹介 Vol.1

          名古屋大学大学院1年生の道下君に研究についてインタビューをしました。 「ヘテロ構造はメカニズムが未解明な世界」 <研究テーマ> 「原子層堆積法で作製したTiOx/結晶Siヘテロ構造の界面状態に関する研究」  ※TiOx(酸化チタン)、結晶Si(単結晶シリコン) 研究対象としている酸化チタンを使った太陽電池は、安価で高効率な性能が期待されており、普及することで社会貢献ができると考えられています。 TiOx/結晶Siを用いた構造は、フォーミングガスアニールと言われる熱処理

          「太陽電池のメカニズム未解明な世界へ挑みます」研究室紹介 Vol.1