久々の早起き。
あれ？私、寝た？そんなに寝てないのに、なぜか早く目が覚めた。
昨日の夜は、Cちゃんと1時間45分くらい電話し、その後、Kちゃんとなんと2時間半も電話をしていた。なんだったんだろう（笑）なんか、そんなに長く話した感じがしないのに、気がついたら時間が過ぎていた。
ここ数日、バイトは楽しいし、文章も書けるのに、卒論は手につかないし、図書館に返しに行かなきゃいけない本は返しに行けないし…。「これはできる」けど、「これはできない」みたいなことがあって、ちょっぴりしんどいモードだ。夜中や朝方に寝て、お昼か午後に起きるみたいな感じで、睡眠周期も狂っている。（まあ、決まった時間に仕事をしたり学校に行ったりという生活ではないので、今は、自分の心や体に合わせてあげればいいかなとは思っているのだけれど。）
そんな状態なのに、友だちと話すのは苦じゃないの、自分でも不思議だ。
それで、電話した後、少し本を読んだのち、眠くなってきて、3時くらいに寝た。（あ、ちなみに、なんつう時間に電話してんねんと思われるかもしれないけれど、Kちゃんに関しては、トルコにいるので、向こうは17:30~20:00くらいだったみたいです。）
でも、なんかあんまりぐっすり寝れた気もせず、起きてまた本を読み始めた。いや、鷲田清一の『想像のレッスン』を読み始めたのだが、これが面白いのだ…。仙台に行ったときに、鷲田さんの言葉に惹かれて、その後に行った本屋さんで買ったのだ。（せんだいメディアテークに掲げられている鷲田さんの言葉は以下の記事に。）
ふと、スマホで時刻を確認すると、朝の5:43だった。こんなに早く目が覚めるの久しぶりだ…。なんとなく、外に出ようと思って出てみると、空が赤い…。朝やけだ…！すごい。写真を撮りたいと思い、スマホを持って、朝やけがよく見えるほうへ歩いた。
「なんとなく外に出て」と書いたけど、煙草を吸いたかったのだ。（いや、朝なんですけど。笑）この間、夜にたばこを吸っていたら、公園をくるくる歩き回っている男の人がいて、なんとなく落ち着かなくて、ちょっと夜にたばこを吸うの怖いなと思っていたのだ。（ごめんなさい、これは男の人に対する偏見ですよね、すみません。）
まだ太陽そのものは出てきていないみたい。家の近くに戻って、公園でたばこを吸っていると、朝日が建物に反射して、とてもきれいだった。夕焼けが建物に反射するのってきれいだな、好きだなぁと思っていたけれど、朝やけでもこんなにきれいなんだなぁと知った。
『想像のレッスン』の一節を、少し引用する。
＜想像＞というのは、ここにあるものを手がかりとして、ここにないもの、つまりは不在のものをたぐり寄せる、あるいは創り出すという、精神のいとなみのことだ。
（中略）
そして、鉄道や自動車や飛行機が発明されて長距離移動が容易になったぶん、私たちの脚力が衰えたように、情報媒体がわたしたちの生活のあらゆる場面を被うようになって、わたしたちはじぶんで想像しなくてよくなった。あのひとはどうしているかしらと想いをはせる前に、わたしたちの指先はもう携帯電話のボタンを押している。他の国で起こった災害の状況を想像する前に、わたしたちは先にテレビのスイッチをオンにしている。欲望をかき立てるために性的なファンタジーを展開する前に、わたしたちはもう動画を再生している。
たばこを吸いながら、建物を眺めていると、建物が赤くなって、少し赤色が薄くなったと思ったら、少し暗くなって、しばらくするとまた明るくなってきて。「ああ、日が出てきたんだな、雲に隠れたんだな、あ、また出てきて、日が高くのぼってきたな…」って、想像するのがなんだか楽しかった。公園からは朝やけが直接見えるわけじゃないんだけど、太陽が昇ってくるのを想像して、その風景に感動してしまった。そっか、風景って、見たときはもちろん感動するんだけど、思い出して、想像するだけでも、こんなに感動するものなのか。風景とはまた違うけれど、最近亡くなったYさんのことを思い出して、思わずくすっと笑ってしまうことがある。Yさんこんなことしてたな、Yさんだったらこう言うかなとか。そういえば「この人の本がいい」とか「この曲がいい」とか言ってたな、今度読んでみよう、聴いてみようと思ったり…。なんかうまく言えないけど、”その時”だけじゃ終わらないんだなと思う。
「思い出すこと」「想像すること」「思いをはせること」そうすることで、なんか、見える景色が変わる気がする。
公園では、なんていう鳥なのか分からないけど、たくさんの鳥さんたちが芝生で何かをついばんでいた。
と、思ったら、一斉にばっと飛び立った。何かと思ったんだけど、飛び立つと同時くらいに、遠くで車の走っていく音が聞こえた。そういえば、朝やけの写真を撮ったときも、鳥が一斉に飛び立った。何かと思っていたけれど、シャッター音に驚いていたのかもしれない。意外と、聴覚が敏感なんだなぁ。人間よりも、小さな音が聞こえているのかもな。
この間、Wくんと話したときに、Wくんは「もともと人間は嫌い。生き物が好きだから、多様な生き物を滅ぼしてしていく人間が許せない。」と言っていた。その話をKちゃんにしたら、「どうして生き物にホモ・サピエンスは入らないの？って私は思うけどね。」と言っていた。うーーん、私は特別生き物が大好きってわけでもないけど、環境問題のこと考えすぎて、「人間なんていなくなればいいんじゃないか」と思ったこともあった。でも、最近は、人間は人間でいろいろなものを作りだしていてすごいなと思うな。だから、どっちかとも言えないんだけど、鳥さんを見ていて、「人間が一番優れている」なんて間違っても思わずにいたいなと思った。
あれあれ、なんだか長くなりました。早起きっていいもんだな。さてさて、卒論を進めることはできるのか…。まあ、いいや、今日の自分に任せて生きていこう。
今日もよき日になりますように。