死にかけたこと、ありますか?
ライター界隈で、昨日くらい「健康は大事」系の投稿が盛り上がっていた。
フリーランスは働く時間が決まっていないが故に無理しすぎる人が多い。
みんな心当たりがあるから、あんなに盛り上がったんだろうと思う。
でもほんと、健康は大事だよ。
若いころの無理は10年以上経っても引きずる。
今日は私もそんな話をしてみようと思う。
ただ私の場合、若いころの無理は「働きすぎ」みたいな有意義なものでなく
完全な自暴自棄だった。
親は離婚しちゃうし、好きな男にはふられるし、先輩とウマ合わないし
大学四年生のとき私の生活はめちゃくちゃだった。
今思うと中島らも氏が言うところの
「ゆるやかな自殺」を目指してたのかもしれない。
朝からがつがつ研究して、ずっとPCの前にいた。
運動0。タバコかトイレかでしか立たない(タバコ休憩はやたら多い)。
昼ご飯は生協で春雨ヌードルとか買う。
夜10時くらいになったら飲み屋に繰り出し、焼酎をボトル1本くらいあける。やせたかったので炭水化物は極力とらない。
つまみはほとんど食べずタバコで焼酎を流し込んでいた。
ちなみに私、物心つく前から喘息持ちである。
タバコは当然よくない。1日4回くらい発作止めの吸入を使って
なんとか普通の(?)生活を送っていた。
ある日、日付が変わる頃、自転車で家に帰っていると
急に激しい喘息の発作が来て、派手にこけた。
吸入の入ったかばんが遠くに転がる。
一歩も動けない。息ができない。がたがた震える。寒い。
顔も体も痛い。額が血でぬるぬるする。
あ、これ死ぬかも。
もうこんな人生興味ないと思ってたけど死ぬとなったら猛烈に怖くなった。
怖さか寒さかよくわからないが猛烈に震えていた。
死ぬのがこんなに怖いなんて思いもしなかった。
で、結局どうなったかというと
運よく通りかかったカップルにかばんをとってもらい吸入をして
おうちまで送ってもらったのだが(あのときのカップル、マジ恩人)
しばらく「死の恐怖」は止まらなかった。
風呂でフラッシュバックして叫んだりしてた。
思えば連日のアルコールでだいぶ頭もやられてたのかもしれない。
顔がボロボロだったのでそれが化粧でどうにかなるようになり
ちゃんとした喘息の病院に行った。
(それまでは「メプチン何本?」って聞いてくるようなヤブだった)
「薬は出すけど、タバコやめなきゃ死ぬよ。」
わかってるんです。めちゃくちゃ実感したんです。だから来ました。
タバコはすぐやめた。そもそもそんな好きじゃなかったんだと気づいた。
ただのかっこつけだ。
さて、今の話に戻ろう。
そのときもらい始めた喘息の薬は今でも毎日使わないといけない。
気管支拡張剤も入った予防薬で、1本4000円くらいのを毎月もらってる。
その当時、生理も止まってたので、低用量ピルも飲み始めた。
1シート3000円弱。
診療にかかるお金もあるので軽く10000円以上が金のない大学時代に
毎月飛んでった。
今はどちらもジェネリックがあるが、15年たった今でもずっと継続。
計算するのも怖いが150万くらいはそれで飛んでってる。
通院にかかった時間だって計り知れない。
めちゃくちゃ陳腐な結論になるけれど
やっぱりタバコは吸わない方がいいし
酒も休肝日作って適量がいいし、適度に運動して、いっぱい寝た方がいい。
今は子どももいるからほぼそんな健康的な生活だけど
もうもとには戻らない。かといってこれで死ぬほどではないので
ずるずる医療費払い続けるだろうと思う。
本当にあった、いや現在継続中の怖い話。
多分私の他にもこんな人いっぱいいるだろう。
今もしあなたが完全に健康なら、どうぞ大事に、大事にね。
それってホントにお金になる宝物なんだよ。