ボーイズグループオーディションからリーダーシップを学ぶ〜THE FIRST×Daniel Goleman〜
なんとこのたび、
『ははん、かわいいボーイズが頑張ってるわね』てな感じで、
朝の情報番組で一定の距離感を保ちつつ
フォローしていたボーイズグループオーディション
『THE FIRST』に、
本格的にハマりました。はい。
YouTubeが勧めてくるもんだから、
夜な夜な2:30まで見るという
廃人的生活なエブリデイ。
でも安心してください。
今から書くのは、
ただボーイズグループを語る記事ではありません。
そんな自分の一週間を正当化するため、
Daniel Golemanの
ハーバードビジネスレビューまで読んで
リーダーシップについて学び、
無理やりボーイズオーディションと絡めて書くという強行手段をとろうとしています(謎
ボーイズグループオーディションこそ、
リーダーシップについて学べる
最高のエンターテイメントでした
(ただのイケメン好きおばさんが通る
THE FIRST、リーダーシップ、
どちらか興味ある方。どちらも興味のない方。
皆様、読んでくださると嬉しい限りでございます。
THE FIRST設定とダニエル氏
THE FIRSTとは韓流ブームの昨今では珍しい、
日本人プロデューサーSKY-HIこと日高さんによる日本発のボーイズグループを世界に発信するYO
的なノリのオーディション。
(日本人の海外進出とかこの時点で応援)
その中でも今回注目したのは紆余曲折15名まで
絞られた後の合宿一次クリエイティブ審査。
A, B, C各チームで同じトラックに自分たちで
メロディや振り付けを考えてパフォーマンスするという難易度の高い内容で、
こんなにもリーダーやメンバーによってグループの動きって変わるものか、
というのがめちゃくちゃ面白く、
私は一人で「勉強になるぅ〜」とか言いながら見ていた(恐ろしきアラサー
以下、リーダーのタイプにより各チームどう違ったのか、EQで有名なダニエル氏の
『6つのリーダーシップスタイル』
に当てはめて考えてみた。
affiliative leadership (仲良し型)Team A レオ
最もチームワークの良さが評価された
Team Aリーダーレオは、
いわゆるクラスの盛り上げ役のような性格。
まさに典型的な仲良し型リーダーだった。
チームの人間関係を重視。お互い褒め合い、
とにかくハッピーでポジティブな空気感を作り、
チームのお祝いにきっとケーキなんか出しちゃうような(予想)、そんなスタイル。
上図ような言葉は、全員が意見を出しやすくし、終始ほぼ平和で微笑ましいチーム作りにより、
完成度の高いパフォーマンスを見せていた。
このスタイルは年齢が近い組織・グループや
リーダーの人柄で勝負できる場合は特に有効で
比較的とりやすい手法だと感じた。
※ただし、難点はリーダーが指摘をあまりしないのでパフォーマンス低いメンバーが改善しにくかったりするそう。
Coaching leadership (コーチ型) × Pacesetting leadership (ペースメーカー型) Team C ショウタ
次に、
年齢差が最もある個性派揃いTeam Cをまとめたのはコーチ型×ペースメーカー型リーダーシップをとったショウタだった。
一人一人向き合って弱点と強みを話し合い、
長期的なチームの成長を促すために有効という
コーチ型リーダーシップを使い、
ペースメーカー型リーダーシップで
自ら背中で語り、チームを引っ張っていた。
13歳というほぼ小学校出たてのタイキに、
その年齢でオーディションに出ることがすごいと伝えつつ、周りが見えてないという改善点を
ちゃんと諭すという、
やる気保持とのバランスをとった大人な接し方には脱帽。
非常に参考になったのでお時間ある方はYouTube見てほしい。
ただ、ショウタも自分を追い込んでいたように、この形のリーダーシップをとるには自分自身
精神的に成熟していないと厳しいと感じた。
Democratic leadership (民主型)×Coersive leadership (強制型) により崩壊しかけたTeam B
このチームは残念ながらリーダーが弱い、
もしくは民主型で意見を受け入れすぎて統制を取れない場合にいかにチーム構造が崩れてしまうかを示してしまっていた。
民主型と強制型リーダーは言葉の通り。
本来は、シュンスケにリーダーをやってもらうべく振り分けられたTeam Cだったのだが、
シュンスケがリーダーシップを上手く発揮できなかったため、
焦ったリョウキがブルドーザー的に
(ある意味強制型リーダーシップ)
押し進めてしまった結果、
チームが崩壊しかける形になってしまった。
ただ、分かるんですよ。
周りのこと気にしすぎてやや民主型になる
シュンスケの気持ちも、
焦って強制型に走るリョウキも。
この時危険を感じて個別面談を行った日高さんがリョウキへかけた、
「経験やノウハウがある誰かに甘えることも相手を信頼していることを示せる。甘えるってことは思いやりだから。」
という言葉は本当に重要で、
心に留めたいと思ったとともに、強制型に走った彼を上手く止める素晴らしい言葉だったと思う。
※ちなみに危機的状況では強制型リーダーシップは有効だそうなので今回のオーディションで合わなかっただけで必ずにもネガティブではないそうだ。
Authorative leadership (ビジョン型) 日高さん
何故社長という生き物は常にざっくりした
ビジョンとやらを話すのか。
プロデューサー日高さんの、
夢見がちでロマンチックな言葉がいかにボーイズを鼓舞しているかを目の当たりにすればその理由は分かる。
やはり人間はこの仕事したら儲かるよーとか
デビューして稼げるーとか、そういうのって
実はモチベーションにならなくて、
心の琴線に触れる言葉をかけて同じ方向に向かわせてこそ、パフォーマンスの高いチームになる。
芸能の世界でも上に立つ人間はとてもこれが上手で戦略的な人なのだなと改めて感じた。
結果日高さんが一番イケてる説。
日本のエンタメ海外進出本当に頑張ってほしい。
◇
ダニエル氏曰く、これらのリーダーシップスタイルを上手く状況やチームによって使い分けるのが一番良いそうなので、
これからはTHE FIRSTの時の〇〇ね!なんて思いながらやっていきたいと思うのでした。
まぁなによりも、
一番衝撃的なのは私ももはやボーイズよりも
プロデューサー側の日高さんのが年齢が俄然近いという事実なんですけどね(ぎょえ
興味が湧いた方向けに、上記の差がよく分かる回を貼ります↓
(ファンの方絵の酷さお許しを)
ご参考までに!