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言葉を知ると「ありがとう」も1000種類ある。

うつ病と診断されて早くも7年が経過しそうだ。
今も月に1回通院して薬による治療を続けていて、まだ寛解とは言われていない。
一時期は寛解を目指していたこともあった。
寛解とは薬を飲まずに一定期間安定的に過ごすとそう診断されると知り、主治医に減薬を申し出てチャレンジしたこともある。
結果は減薬とともにうつ症状が現れたので、数ヶ月で元の量の薬に戻した。
だから私は私なりのうつ病の克服というものを探すことにした。

うつ病になると脳内のホルモンの分泌量に異常をきたし、ちょっとしたことでも落ち込んだり自分を責めたりして虚無感が充満する。
薬事治療はそのホルモンの分泌を助けるもので、本来のうつ病の克服はそのホルモンを自力で分泌することにあると思う。
しかし、どうにもこうにもホルモンが分泌できないなら、別の方法で気分の落ち込みや自責をやめることで克服できるのではないかと思うのだ。
だから私なりのうつ病の克服とは訪れる困難に対してそれを乗り越えるちからを養うことにあると思うのです。

困難を乗り越える方法は自分で自分を励ますことにあると思う。
そのためには、自分のことを深く知る必要があり、励ますのに言葉を使うなら自分にとって嬉しい言葉を見つけていく必要がある。
例えば「ありがとう」という言葉も「ありがとう」単体では1種類しかないから汎用性が低い。
そこに多種多様な修飾をつけて「今日も生きてくれてありがとう」とか「やることあるけど休む決意をしてくれてありがとう」とか汎用性を増すことでその時々に効果のある「ありがとう」が言えるようになる。
生きていることがしんどいと思う困難に出会った時「今日も生きてくれてありがとう」と自分に言い聞かせると気持ちが楽になる。
やらないといけないことがあるのに体が動かず自分を責めそうな時「休む決意をしてくれてありがとう」と言い聞かせると自分を責めないで済む。
そうやって言葉をたくさん知り、状況に応じた言葉を使うことで困難を乗り越えられるのだ。

言葉を知るにはやはり文字を読むことが効果的だ。
本には著者の思いがたくさん詰め込まれている。
noteの記事には書いた人の経験や乗り越えた方法がたくさん詰め込まれている。
そんな事例を読み、自分にとってはどうだろうと考えることが、自分を励ます言葉のバリエーションを増やすことにつながっている。

私が私の味方でない時ほど、孤独感を味わう時間はない。
常に私が私の味方で励まし続けることこそ、私なりのうつ病の克服だと思っている。
そう思ってから、薬にはまだ頼ってはいるが、自分のちからで気分を安定させることができている。

これでいいのだ。

これがいいのだ。

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