苦手な人とは分かり合えなくて当たり前
ある40代女性の方から、「職場のこんな人に困っている・・」というお話を伺いました。
問題の人は30代の女性(A子さん)で、職場内でもすぐに感情的になったり、人の悪口を言ったり、気に入らないことがあると、協力しないなど、問題社員扱いされている人だそう。
あるプロジェクトでA子さんと同じチームになった相談者さんは、プロジェクトの最中にちょっとしたA子さんとの意見の違いに対して、「私はこう思うのだけど」と意見を述べたところ、「自分は使えないと言われた」とまさかの脳内変換!!
社内の他の人たちにも、「〇〇さん(相談者さん)は、自分を敵視している」「こんなひどいことされた」と大げさに触れ回っているそう・・。
幸いなことに、そんなA子さんの性格は他の人もよく分かっているので、あまり相手にはしていないらしいのですが、相談者さんとしては心穏やかではありません。
他にも、色々なA子さんのエピソードを聞いていくと、相談者さんが本当に大変なストレスを毎日抱えていることがわかります。
それと同時に、A子さんの問題も浮き彫りになってきました。
A子さんは、「意見を言われること=批判されること」なのです。批判されたと認識したA子さんは、自分の身を守るため、「私は悪くない」「〇〇さんが自分に意地悪する」と被害妄想から生じる間違った認識で捉えています。
こういう人に「自分は、そんなことを言っているのではない。」と理解させようとして、丁寧に説明しても、ほとんどが無駄に終わります。
相手が掛ける眼鏡には、ゆがんだレンズが入っているので、どんなにストレートに正しく説明しても、ゆがんで認識されてしまうのです。
ゆがんだ世界を見ているA子さんと相談者さんの会話が成立しないのは当然です。
でもね、人間は誰しも自分の眼鏡をかけていて、それぞれ度合いは違うけれど、レンズはゆがんでいると思います。
A子さんはそのゆがみ具合が大きいのでしょう。
私も以前、大きくゆがんだレンズの持ち主と分かりあいたくて、ものすごくエネルギーを消耗していました。結果的に、やはり分かり合えることは少しもありませんでした・・。
どちらが悪いわけでもなく、お互いに見えている世界が違うんですよね。
そんな時は、「相手のレンズに振り回されない!」と思って、深呼吸するのがお勧めです!
(あぁ、この人はこんな風に世界を見ているのね)
と理解したら、以上終了!!
それ以上は、考えても無駄なのだと、現状を認識するだけにとどめましょう。
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