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疲れたから、1本後のでいいです

あと数分で電車が発車する。走れば間に合う。歩けば、確実に間に合わない。

という場合。

前は、絶対に走っていた。

疲れていようと、元気であろうと、1本前の電車に乗るためならと、強迫観念的に走らねばならないと思っていた。

その価値観ってなんだったのだろうと思い始めた。

実家に住んでいたころ、都会に出たとき、帰りに乗る電車はだいたい20分から30分おきにしかなかった。もっと頻繁にあるにはあるけど、目的地に届かないとか、乗り換えがいるとかで、この電車を死守する! という理由が発生していた。

だから、駅では走るのが普通。1本逃したら、20分も待ちぼうけ。

今、電車の本数が多い便利なところに住んでるから、というだけじゃなくて、「そんなに急いで、狭い日本どこ行くの」という気持ちになった。

1本待ったところで、20分。その時間のなにが惜しくて、あんなに急いでいたのだろう。

せっかく楽しく出かけても、はあはあ肩で息して、へとへとになって帰りの電車に飛び込む。1本前の電車の価値は相当高かった、はず。

でも、疲れたら歩けばいいし、都会に出て、楽しくて乗り遅れたなら、その待ち時間をそれはそれとして楽しめばよかった。

なんだかそう考えるようになったら、仕事帰りの電車も、疲れたら1本後のでいいや、と思えるようになった。

そう大盤振る舞いできるのも、電車の本数が多いという事実と、もちろん関係がある。

時間の選び方、持ち方、捉え方ひとつで、せかせかした自分が遠くなっていく。

ゆったり生きたら、いいと思う。疲れたから、今日は走らない。1本後のでいいです。

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