きょうだいについて
生きていて、いいことばっかりじゃない。問題は、それをどうやってか、自分の中で深刻化しないことだ。
私には、1人きょうだいがいる。
厄介なことに、仲良しではない。ここ1年半くらいは顔も合わせてない。口なんかまともにきいたのは、覚えてないくらい前だ。
昔は割と仲が良い方だったと思う。私は姉なので、そのきょうだいが生まれて、家族に加わったあたりの時のことも覚えている。その時たった3歳だったけど、仲良しきょうだいにならなきゃ! と気負ったことも覚えている。
今の関係は、お互いが意地になっている、のかもしれないし、私がそのきょうだいに抱く怒りや許せない気持ちを、一方的に消化できず、こじらせて、今に至っているだけなのかもしれない。
今のところ、関係改善の機会はない。加え、私にその意思はない。
きょうだいの勝手気ままな行動のツケが、将来自分に回ってくることが、ある意味確実な中、うんざりしている。いい加減にしてほしいとも思っている。
私は自分のことで精一杯で、余裕もない。両親は普通に歳をとるし、いつか介護の話もあるかもしれない。その時、きょうだいが役割分担をしてくれるとは思えないし、きょうだい自身が自分で自分の生活を支えているのかも不明。今のところ、かなり雲行きは怪しい。
昨日も、聞きたくもないのに、母経由でそのきょうだいの話が伝わってきた。
無謀なことを、またするらしい。
どうにかなるさと思えるほど、私は楽観的になれない。いつかどうにかなる保証もない。不安しかない。
過去のきょうだいの言動についての感情も消えない。
もういい大人になってるのに、きょうだいが「姉はいいよね」「なんで、姉ばっかりいい思いして!」
なんて、母に向かって言っているらしいけど、他人の庭は青く見える。それだけだと思う。子供か。
私は私で大変だし、きょうだいには見えないこともあるだけ。見ていないだけ?
私はきょうだいのことを、羨ましいと思ったことはないし、これから思うこともない。
姉でないというだけで、親に「お姉ちゃんでしょ。我慢しなさい」と言われずに育った羨ましさが、幼い頃はあったけど、今はそんなこともどうでもいい。
そうやって、早くから自立しなさいと言われて育って、良かったと思うところも一部あるから。
これからどうやって生きていくか。きょうだいのことなんか、自分が毎日を生きる、仕事をするので精一杯で、考える余裕もない。
今は、問題を先送りするしかない。自分がきょうだいのために日常を壊して、自滅する必要はないし、今から心配しても仕方がないところもあるし。深刻化させないために、今は不安に目をつぶる。
否が応でも、その問題は将来必ずやってくる。その時に自分がしっかりしてなきゃと思う。自分で自分が支えられていられるくらいには。
きょうだいと助け合うことは、私には美徳でもなんでもない。自分で選択した人生を歩む、それだけ。その選択の中で、助け合うこともあるかもしれないけど、妥協はしない。
きょうだいでも距離は必要。それが、問題を深刻化させないために、今私ができること。