どうする、野次馬
職場の近く。
朝の掃除の時間中に、窓の外の街に、警察車両がどっと押し寄せた。
規制線を張り、道路には一方通行の看板を張り巡らす。
なんだか物々しい。
私は窓際とは違うところを先に掃除していたので、先に気がついた先輩パートさんが、「なんだと思う、あれ?」と興味津々で教えてくれた。
ビルメンテナンスのお掃除のおばちゃんたちも集まって、なんだなんだの野次馬が始まった。
食堂は最上階にあるのでよく見えるからと言って、いつもは違う階にいるビルメンテナンスのお姉さんもやってくる。
「立てこもりだよ」
「強盗じゃないの?」
現場は街の中にある。
郵便局もあるし、コンビニもあるし、学校もある。
どれもありえそうで、ありえなさそう。
私は掃除を放棄した先輩パートさんの代わりに、掃除を一人続行することになり、「野次馬はいい加減にして、掃除してね!」と思う。
こういう時、一緒になって野次馬した方がいいのだろうか、どうするのがいいのだろうと迷う。
一緒に野次馬した方が、仲良くなれる? 親近感が湧く?
でも、その後の仕事が詰まっているのに、野次馬してる場合じゃないと思ってしまう。いい子ぶってるつもりはないけど。
変なジレンマの結果、私は掃除を選ぶ。
自分、なんかだめな人かもと思う。
しばらくして、ビルメンテナンスのお姉さんが近くのコンビニまで行って噂話を聞き、わざわざ食堂まで伝えに来てくれた。
「工事現場から、死体が出たって!」
えええ?!
大変じゃないか!
あの物々しい感じにも納得? がいくような、いかないような。
あのたくさんの警察車両はそういうこと?
「だったら、ヘリ(コプター)が飛ぶかもね!」
なんだか嬉しそうな先輩パートさん。
恐ろしい恐ろしいと言いながら、自分とは関係がないと、ワクワクしちゃう。
その感覚、分かるような、分からないような。
結局夕方になってもよく分からず、家に帰りネットで検索してみると、警察車両が集まり、物々しいことになった理由は、死体ではなかった。
身バレしそうなので、何があったかは秘密である。全国ニュースにはならなかった模様。
でも物騒なことには違いはなかったので、皆さん無事で何より。
野次馬はみんなと一緒にするべきか、せざるべきか。
悩むところじゃなくて、面白そうなら、一緒に野次馬すれはいいんじゃないの?
それだけの問題な気もする。
【今日の英作文】
母の電話は長すぎます。困った話です。
The call from Mom takes too long. It's annoying.
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