出されたお茶は、全部飲んで帰られよ
お客さんを家に1人で迎えるということは、一人暮らしをして初めて体験できることの一つだ。
このご時世なので、お客さんと言っても、両親しか来訪者はいないのだが、親の訪問者としてのマナーがなんだか気になる。
出されたお茶をどうするか問題。
前は、口をつけても、つけてなくても、さして変わりのないことのように思っていた。
どちらと言うと、もったいないなと思いつつ、私自身は口をつけない派だった。お茶は、丸々そのまま残して立ち去る。それが私の常だった。朝以外に、カフェインが入ってる飲み物は飲まないことにしているからだ。
それで、今度は自分がお客さんを迎える側になってみて思うこと。
お茶は最後の一滴まで飲んで帰って欲しい。
お茶が少しでも残っていると、片付ける時、難儀する。
お茶が丸々残っていると、片付ける時なみなみして、ひっくり返しそうになる。せっかく用意してあげたのに、なんでぃとも思う。
もっと厄介なのは、少しだけ残してある時。
多分お客さんも、飲みきれなくはない、一口分くらいの量。猫残し状態のお茶のこと。
一見飲みきったかに見えるので、片付ける時安心してしまう。しかし、実際には飲みきってないため、ひっくり返せばこぼれ、周りが汚れる程度には残っているお茶。
このやろう。出したものは全部飲んでいけ!
と何度思ったか。。。
残す人はいつも必ず同じくらいの量を残す。
一口残してくれても、その残りを飲むわけにもいかないし、片付ける時面倒くさいし。公のマナーとして出されたお茶をどうするのが正解なのか知らないけど、私の家に来たら、お茶は全部飲みきって帰っていただきたい。
と、言ったところで
「そんなこと、大したことじゃないじゃないか!」
と言って、逆ギレされそうなので言えないままだ。もやもや。
どうやって「最後まで飲みきってね」と伝えたらいいのかも、細かいことすぎる気がして、よく分からないし。
今までお客さんが来ても、その茶碗を片付けた経験もないだろうし、これからもないだろう。そう思うと、言うだけヤボというか、馬鹿を見る気がして、言う気になれない。
今後自分がお客さんになった時は、出されたお茶は残さず飲んで帰ろうと思う。
飲めない時は、最初からいらないと断る。
マナーというか、もてなす、もてなされるという両方の立場で気持ちのいい訪問がしたいものだ。
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